東京地下鉄半蔵門線住吉駅 15:29
地下鉄の駅を出て日傘をさして歩くが、さすがに一ヶ月前の焼け付くような暑さはない。
マタニティフォトを撮った夫婦から赤ちゃんが生まれたとのメールをいただいて、ニューボーンフォトを撮りに行く。
幸せなことである。
家族が住む家に向かう道の途中に小さな神社があり、先月はそこで陰ながら安産を祈願したのを思い出す。
赤ちゃんが生まれると生活は一変して、すべてがその子を中心に回り出す。
パパもママもまだその流れに翻弄されているようだ。
赤ちゃんを撮っているときにちらりとパパを見たらダイニングの椅子に座ってうつらうつらしている。
そういうものだよなあ。
赤ちゃんも眠かったようだ。
寝かかったかと思うとまた目を開けて起きてを繰り返す。
不思議と泣かない。
「ぜんぜん泣かないんですよ」とママが言う。
ミルクを飲ませてしばらくすると勝手にすやすや寝てくれるらしい。よくできた子である。
ようやく授かった我が子に如くものはない。
たぶん二人にとって今までの結婚生活の中で最上の日々なのではあるまいか。寝不足だけど。
撮影終わったらまた神社に寄ってお礼参りしてこよう。
東海道本線静岡駅 7:54 東京まで。涼しいけど暑い。 清水を過ぎたら車内がら空きになる。
東京都江東区猿江 15:12 先月マタニティフォトを撮った夫婦に無事赤ちゃんが生まれてニューボーンフォトを撮る。家の中の空気が一変して、すべてが赤ちゃん中心に回っている。当たり前だけど新鮮というか微笑ましいというか。パパとママは一生懸命でそれどころではない。