近畿日本鉄道名古屋線津駅 11:56
何事も初めてというのが勝手がわからぬものだから、いろいろ不安になってしまう。
やってしまえば、なんだこんなものかと思ったり、こんなはずじゃなかったと思ったり。
初めての赤ちゃんのお宮参りもそういうものである。
フォトグラファーを呼ばなければいいのだが、写真を撮ってもらおうとするとなかなかにたいへんだ。
いつも横抱きにしているママだが、それだと祝い着を掛けられた赤ちゃんの顔が写らない。
赤ちゃんの顔が見えるような抱っこにしてもらうのだが、これがなかなかしんどい。
赤ちゃんも三ヶ月になり体重もそれなりに増えている。
こんな感じで抱っこしてくださいと僕が手本を見せると、ママは「まじか」と呟く。
どうにかこうにか赤ちゃんを持ち上げるように抱っこしてもらって、急いでシャッターを切る。
写真を撮るだけだと気楽に構えていたから、こんなにたいへんだと思わなかったであろう。
お宮参りは1時間で終わるけれども、これからがもっとたいへんだ。
神様に願ったように、赤ちゃんは元気にますます大きく重くなってゆく。
必然的にママもたくましくなってゆくわけで。
それも赤ちゃんもぜんぶひっくるめて、神様からのプレゼントなのでしょう。
小雨を避けつつ写真も撮れたし、お家で赤ちゃんの笑顔も撮れたし。
いいお宮参りである。
三重県津市羽所町 11:41 お宮参りの撮影終わり。少し雨に降られたけれど、赤ちゃんはそれほどぐずらず無事にお参りをすませて家族はごはんを食べに出かける。 こういうときフォトグラファーいなくてもいいんじゃないかと毎回思うが、きちんとした写真を残したいならやっぱり必要か。