三原由宇出張写真室

2019年8月13日火曜日

本日の宿


 
 
ひこねステーションホテル(滋賀県彦根市)
 
チェックイン23時。明朝のチェックアウトは6時。

東北本線宇都宮駅 13:00

 

 
 
二日間かけて尾道へ帰る。今日は10時間かけて滋賀県彦根まで。
 
画像処理をしていたら竹富島での撮影問合せメールが来た。昔ながらの集落で家族写真を撮りたいとのこと。
 
参考にと添付された写真には青空の下でハイビスカスが咲く集落の小道。彩度を上げた写真は絵葉書のようだが、実際はもっと地味だろう。
 
そう思って竹富島をグーグルマップで開き、ストリートビューを見ると(便利な世の中です)、灰色の石塀がひたすら続く路地ばかりである。ハイビスカスはほとんど見当たらない。
 
夢を壊すようで申し訳なかったのだが、スクリーンショットを撮って返信した。
 
事前の期待値が高すぎると、現実を目の前にしてがっかりすることが多いから。 
 




栃木県那須塩原市中央町 11:26





 

 
 
那珂川の川沿いに造られた公園には市民プールがあって、家族連れが水しぶきを上げている。歓声が夏空に吸い込まれていく。
 
夏だなあ。
 
栃木県も那須まで来れば、少しは涼しい、ような気がするだけであってやはり暑い。
 
 
 
三歳男の子の家族写真を撮る。ママのお腹には二人目の子どもがいて、撮影のためにガーランドなどを作ってきていた。
 
親子で手をつないだり、お腹に子どもがキスをしたりと、事前に希望のカットをご連絡いただいていたが、男の子が笑ってくれたので万事オッケー。
  
よく、どの時間がキレイに撮れるかとか、いい撮影ポイントはどこなのかとか、写真の出来栄えを気にされる人は多いのだけど、実際は子どもが笑うかどうかが最大のポイントで、我が子が笑っていない写真はまったく評価されないのです。
 
子どもが増えると賑やかさが増す。赤ちゃんが元気に生まれますように。
 
 
 
撮影した公園から駅に戻る道中でまた汗をかくから、Tシャツは駅で着替える。
 
もう少しで黒磯駅というところで、通りに面して趣のあるコンクリートの建物が目に入る。洋服店なのだろうか、店頭には古い遊園地にあるようなストライブ模様のワゴンに布地を並べて売っている。
 
「す み れ」とだけ掲げられた看板の字が可憐な感じがしてよい。まるで中原淳一のイラストのようなフォントである。
 
お盆の昼前の通りには歩く人影もない。昭和時代からタイムスリップしてきたようなお店の前で、僕はしばらく佇んでいた。

















2019年8月12日月曜日

東京都台東区清川 18:29



 
 
撮影がキャンセルになったので、ホテルにこもって終日仕事。
 
2016年7月の撮影を画像処理していると、自分の写真が出てきた。撮影中に子どもにカメラを渡して撮らせてたようだ。
 
僕はやってることがまったく進歩してないんだなあ。 



2019年8月11日日曜日

千葉中央バス大網・千葉リハビリ線千葉県がんセンター 13:24

  
 
 
 
「夏休み」というのは魅力的な響きを持っている。
 
夏休みというものが実質的になくなって久しいフリーランスのフォトグラファーにとっても「夏休み」と聞けば多少は気持ちが高揚するくらいだから、夏休みは人間にとって必要なものである。
 
 
ご実家に帰省した家族の写真を撮る。 
 
小さな子どもたちにとっては、ほぼ毎日が夏休みかもしれない。今日は何をして遊ぼうか、思いもよらず庭に大きなプールができて無限に水が出てくるから、今日ここはこの世の楽園だと思っているかもしれぬ。
 
子どもたちだけが、なにがほしいか、わかってるんだね。
 
というのは「星の王子さま」の一節で、大人になると見失ってしまうものがあるのでしょう。その代わり、大人になると、お酒の味などを覚えるわけで。 


 
家族でプールでひとしきり遊んでスイカを食べて、これは正しい日本の夏の過ごし方だ。
 
そして子どもたちは遊び疲れて昼寝する……。かどうか僕は知らない。
 
 










2019年8月10日土曜日

東海道本線大阪駅 13:00

  
 


東京へ。

夏休みの東海道線はどの列車も混んでいて、米原〜大垣では座れなかった。 
 
浜松に着くと、ホームに人が溢れている。袋井で花火大会があるらしい。豊橋からの接続を受けた列車は満員すぎたので、それを見送り一本あとの列車に乗った。
 
袋井駅のホームには大勢の警備員が誘導にあたっている。駅から会場げ人の列が続いているのが見える。
 
花火をさほど見たいわけでもないのに、なんとなく心が浮き立つ。夏はいい。








大阪市高速電気軌道千日前線谷町九丁目駅 11:12




  
 
 

 
蝉時雨の神社に着いた。参道に白い木槿が咲いていて、そこだけかすかな涼しさが漂っているような気がする。
 
二人目の娘が生まれた家族は、近所を散歩するかのような感じでやってきた。
 
先に着いたママとご両親にエアコンの効いた待合室で待ってもらっている間に、汗だくのパパも到着。暑そうに結んだネクタイが体から浮いているような気がする。
 
 
朝一番のお参りはつつがなく済んで、境内にある東屋で赤ちゃんの写真を撮る。
 
その間、二歳のお姉ちゃんは買ってもらったジュースを飲んだり、無邪気に遊んだり。 
 
赤ちゃんが生まれてから実家で過ごしていたママは、これから家に戻って家族四人の生活が始まるらしい。きっと毎日があっという間に過ぎてゆくのだろう。
 
苦労も多いだろうけど、その日々が幸せなものであるように願わずにはいられない。
 
 
撮影終えて、地下鉄の駅を目指して歩いていたら、後ろから自転車に乗ったパパが追いかけてきた。忘れ物したかと思ったら、チョコモナカジャンボが差し出された。
  
汗まみれの彼と熱く抱擁したいくらいだったが、それはさすがに気持ちを押しとどめて、40代の男二人が真夏の大阪の路上で写真を撮る。