三原由宇出張写真室

2018年1月31日水曜日

尾道 17:28



 


 
発送をいくつか済ませる。

今夜は皆既月食があるが、寒いしさほど興味もないので欠けてゆく月の写真を撮ることもない。
月の出のときに短い月柱ができていたのが珍しいと思ってカメラを向けたが、30mmの単焦点レンズでは米粒ほどにしか写らない。望遠レンズでも持って山に登ればいい写真が撮れたかもしれないが、まあいいか。
 

2018年1月30日火曜日

広島県福山市新涯町 16:49


 
 
 
尾道にないものは福山に買いに行く。
中古品もあるパソコンショップで壊れたモニタを引き取ってもらい、その場で別の中古モニタを9600円で購入。今月もなにかと経費がかかる。
 
そのままミチコさんの希望でよく行く古着屋さんで服を買う。当然ながらファッションに興味のない男はすぐに物色し終えて車の中で待つ。目の前に小さなパン屋さんがあるのだが、いまだに入ったことがない。営業しているのかも定かではない古ぼけた店だが、窓越しには種類は少ないがパンが並んでいるのが見て取れる。ドアを開けて入れば、いらっしゃいませの声もなく無人の店内にはクリームパンカレーパンなどのおなじみのパンのほかに独創的な惣菜パンが並んでいる。麻婆豆腐パンなんて初めて見たが夕方近くになっても残っているところを見ると買う人は限定的なのであろう。パンがむき出しではなくすべてラップにくるまれているのは乾燥するのを防ぐためなのだろうか。
 
バニラクリームの菓子パンをひとつトレイに乗せてレジに置くと、奥から僕と同い年くらいの男性が出てきてぶっきらぼうに「130円です」と言う。彼が毎日パンを焼いているのであろう。何年続けているのであろうか。福山の町はずれの非常に地味な店である。僕も彼のように仕事をしたいと思いながらパンの入った袋を手にして店を出る。期待しないで食べると、意外にもパン生地はさっくりとしていておいしかった。
 

2018年1月29日月曜日

尾道 17:04




 
 
  
発送用のDVDケースに入れるジャケットを作っていたら、作業用のモニタがいきなりブラックアウトした。
コンセントを抜き差ししてもダメで、ACアダプタの通電を示す緑のランプが弱々しく点滅している。これはもうご臨終のサインであろう。もともと中古で買ったモニタであったが、突然の別れである。おつかれさまでした。
おかげで発送作業がすべてストップしたので、やりかけの動画編集をして過ごす。
 
夕方、ミチコさんの好きそうな映画が駅前の映画館でかかっていたので、久しぶりの映画鑑賞。「猫が教えてくれたこと」というタイトルのドキュメンタリーである。たいして感動するエピソードでもない。僕は猫には興味はないし正直あまり期待していなかったのだが、猫目線のカメラワークが素晴らしく、観ながらよく撮ったなあと感じ入る。映像もきれいで撮った人の猫好き度がわかる映画であった。見ていると頬に水滴が落ちてきたのは建物が古いせいだと思う。
 
猫が教えてくれたこと
http://neko-eiga.com

 

2018年1月28日日曜日

京浜急行電鉄本線品川駅 14:32





 
 
 
尾道へ。
羽田空港のラウンジで仕事していて、搭乗時刻近くになったので予定されていた搭乗口4番に行くと、長崎行きの表示が出ている。おかしいなと思ってよく見たら、広島行きは86番に変更との由。86ということはバスラウンジか。今しがた来た通路をまたてくてく歩いて戻る敗北感。
  
機内で隣席に座った女性はタイのバンコクから帰国したばかりらしい。彼女がCAさんと話しているのを聞いている。気温差がね〜向こうは30℃あったから〜と言っている。今夜広島に帰宅して明日月曜日はさっそく仕事だそうで、たいへんだなあと思う。知らない人だけど。

以前有料だったJALの機内Wifiサービスが完全無料になってからというもの、なぜかMacで接続できなくなってしまってネットが見られない。Twitterで「東京上空なう」などとつぶやけないのは困る。クレームをつけようかと思ったが、広島に着くまでに30ページのアルバムを2冊仕上げられたので、仕事に集中できる環境にしてくれたJALにはむしろ感謝すべきだろうか。
 

西武鉄道池袋線中村橋駅 12:47

  
 
 
  
6歳女の子の家族写真。
彼女はこの春小学生になる、ということは幼稚園の制服を着るのもあとわずか。ママに言って家から園服を持ってきていただいた。ランドセル写真もいいけれど、園服写真もかわいいものです。
 
公園は雪が一週間溶けずに残っている。固まった雪を足で崩して細かくして投げて遊ぶ。汚れた雪の上で転げ回っている大人は僕だけだ。通りがかった人たちは呆れたような視線を向けるが、小さな子どもたちは楽しそうだなと興味ありげな目で見てくれる。僕とて撮影でもなければ雪遊びすることもない。実際けっこう楽しいです。
 
雪の上で寝転がったりしていたので、当然パンツが濡れる。いつもなら予備の服を持ってくるのだが、今回は撮影が今日の一件だけということもあって替えを用意していない。
東京の今日の最高気温は5℃らしい。遊んでいるうちはよいが、機材を片付けていると寒くなってくる。こういうときはユニクロに行くしかない。ネットで探せばすぐに隣駅の練馬にあるのがわかってひと安心。便利なものだ。何かのインタビュー記事だったか、かの社長さんがユニクロは「服のコンビニ」だと言っていたような記憶がある。
 
 



2018年1月27日土曜日

東北本線上野駅 12:49




 
 
 
秋葉原から南千住までの170円切符を買い、上野駅から約7時間の画像処理の旅に出る。
頭端式になっている上野駅の地平ホームの先端部分は、発着する列車が激減したこともあってターミナル駅とは思えぬほどの静けさ。一人になりたい人にはおすすめの場所である。
 
途中、両毛線の岩舟駅で線路に支障物ありとのアナウンスが流れた。運転士が線路に降りて小さな座布団のようなものを拾い上げて運転再開となる。その様子を撮る物好きは僕だけだ。
吹きさらしのホームには手先が凍るからっ風。ホテルに帰ったらウィスキーのソーダ割りではなくてお湯割りにしよう。ウィスキーお湯割りにレモン果汁を足すとさらにおいしい。そうしよう。もうそれしか考えられない。
 

東京都中央区銀座 10:49



 

 
  
アップルストアで2週間前に修理に出したMBPの引き取り。
もっとも修理自体は1日で終わっていて、預けた翌日に引き取りに来てくださいという留守電が来ていた。
 
修理や機器のトラブルを受け付ける「ジーニアスバー」はアップルストアの4階にある。基本的に予約制で、予約がないと大病院の待合所のように延々と待たされるシステムになっている。大半はiPhoneの不具合を抱えてやってくる人たちで、テニスコートほどの広さのフロアは途方に暮れた表情の人たちでいっぱいである。
  
僕の前に何も知らずに来た男性二人組がいて「ちょっとMacBookのことで聞きたいんだけど」と受付担当のスタッフに言う。当然、スタッフは予約なしの列に並ばせようとするのだが、彼らは質問するだけなのに並ぶのが納得できないらしい。同じ質問を繰り返すやりとりが3回ほど続いて彼らは憮然とした表情でそこを出た。彼らの気持ちもわからないではないが、それに応えていたら、スタッフの数はいくらあっても足りぬであろう。システムというものは合理的で非情だ。
 
今回の修理代は1万円ほど。銀座から秋葉原に移動して当日渡し用のSDカードを40枚買うと2万6千円。収入よりも支出のほうが圧倒的に多い出張になる。
 

2018年1月26日金曜日

JAL264便広島→東京




 
 
 
定刻より2時間遅れで出発。天候のせいであるのに機内アナウンスでは繰り返し「お詫び申し上げます」と言う。新千歳は午前中雪の影響で閉鎖されていたそうで、航空会社のせいではないから謝らなくてもよいと思うのだが、言う方も聞く方もこれが当たり前になっていて、仮に謝罪の言葉がないと客が怒り出すのは、失礼と感じるよりも日本人同士の暗黙のルールを破ったことに対する怒りなのかもしれない。まあ、こういうことは違うケースで他国でもあるだろう。日本だけが特殊というわけではない。
 
 

山陽本線尾道駅 16:14





 
 
東京へ。小雪がときおり強く舞う。
歩いていても凍える寒さである。ホームではみな身を硬くして電車を待っている。
 
駅に向かう途中、持光寺の前に土堂小学生の女の子が立っていて「こんにちは」と挨拶する。僕を観光客だと見てか「雪がふってきましたね」と標準語で話す。彼女は僕と並んで歩きながら「私が前住んでた庄原では足がずぼっと雪の中に入るんです」と腰のあたりを手で示した。そして一人で商店街の方へ続く石段を下りて行った。不思議な子である。
広島県北部の山間地庄原は雪景色が広がっていることだろう。
  
広島空港に着くと予約便は「使用機到着遅れのため」出発が1時間半遅れる見込みという。機材ははるばる新千歳から来る。北海道の雪は相当なものであろう。瀬戸内の住人には想像もつかない。今日は急がないので無事に飛んでくれればいい。


2018年1月25日木曜日

尾道 17:13


 

 
今日も一日家にいて家事仕事。
  
イオンの中にある写真屋さんにプリントを注文しに行くと、店内に出張撮影サービスの告知が出ていた。1時間の撮影でデータ込みで1万5千円とある。お店の人に聞いてみると社員さんが撮影するらしい。ひと昔前まではスタジオが主流だった記念写真のバリエーションが増えるのはよいことだ。今はまだ大都市圏が圧倒的に多いけれど、尾道でも出張撮影する人が増えてくれたらいいなあ。
 

2018年1月24日水曜日

尾道 17:01



 
 
 
朝はこの冬一番の冷え込み。古い木造の家の中は冷蔵庫と同じ温度である。
夕方は雪が降り出し、たちまちうっすらと屋根が白くなった。
 
毎日家の中で仕事するだけなので、久しぶりに千光寺山に登る。展望台は日没時でふだんなら夕景を眺める人がいるだろうが、今日はさすがに人影がない。一人で遠くの夕焼けを眺めていると、若い声がして高校生カップルが階段を上がってきた。「やべえ!さみい!」「きれいなん?これ(眺望)」「さあ」若い二人の目には明かりの少ない尾道の景色は地味に映るらしい。記念写真なら撮ってあげようかと思っていると、二人は自撮りすることもなく、すぐに降りて行った。
 


2018年1月23日火曜日

尾道 17:04




 
 
 
いくつか発送を済ませる。
午前中は掃除洗濯など家事をして午後仕事。

夕方、中国語訛りの日本語で電話がかかってきた。さいきん多いマッチングサイトの会社で、台湾から前撮りで来日するカップル向けにフォトグラファーを探しているという。ドレスやヘアメイクのことまで聞かれたので、用意のない僕はすぐにお断りしたが、インバウンドの前撮り需要は増えているのだろうか。電話の向こうでは、他のスタッフが電話している声も聞こえて、忙しそうにしていた。
僕が海外からのお客さんを撮影するのは年に2、3件程度である。この先それほど増えることもあるまいと思う。
 

2018年1月22日月曜日

尾道 17:36



 
 
冷たい雨は夕方にようやく上がった。
 
季節は大寒となり、暦通りの寒さである。
東京では積雪するらしい。Twitterのタイムラインが雪の話題で埋まっている。日本海側の住人なら何を今更と感じるだろうが、毎年一度は雪で混乱する首都圏の様子がニュースになるから、これも日本の風物詩なのかもしれぬ。

2018年1月21日日曜日

鹿児島本線博多駅 16:08



 
 
 
尾道へ。準快速を見送って小倉まで特急「ソニック」に乗る。
 
1月も下旬になってしまったが、三原由宇フォトライブ(子どもと家族写真)のサイトを更新。小さなフォトブックつきのプランを新しく設けた。
その理由は「スマホでしか写真を見る機会がない」ということに尽きる。もちろんパソコンにデータを取り込んで見てくださる方が多いのだが、日常で写真を見るデバイスは圧倒的にスマホが多い。
  
スマホの画面ではいつでもどこでも膨大な写真を見ることができていい。それにひきかえフォトブックは20ページしかない。でも、紙になった写真にはデジタルにはない存在感がある。それを感じてほしいと思う。
 
フォトブックついでに宣伝しておくと、(結婚式撮影でも子ども撮影でも)自分が設定した撮影プランで一番おトクなのはアルバムつきプランです。1時間半撮影してこの大きさとページ数のアルバムを、この価格で出してるフォトグラファーはおそらく他にいないと思います。それでいて日本全国出張無料という。
 

筑肥線周船寺駅 15:17

  
 
  
 
もうすぐ一歳になる女の子の家族写真。
人見知りしない子である。ママに「手のかからん子やろ?」と聞いたらその通りで、夜泣きもほとんどしないという。
10ヶ月で歩き始めたということで、おぼつかない足取りながらもよく歩く。歩くから止まってくれない。どの方向に歩くかもわからない。それでも彼女は歩くことをやめない。意志で歩くというより本能で歩いているから子どもは素晴らしい。
 
福岡は小春日和の穏やかな天気だ。週明けは寒くなるようだが、2週間後には節分、そして立春がやってくる。
家にはおじいちゃんおばあちゃんも来ていて、おうちの庭を歩き回る彼女を追いかけながら撮っていると、おじいちゃんが懐かしい童謡を口ずさむ。
♪春よ来い早く来い 歩き始めたみいちゃんが…
昔も今も子どもの姿は変わらないものである。
 
撮影を終えて、小さな川沿いの道を駅へと歩く。
周囲には田んぼが残るが、福岡に隣接する町だから都市化が進んでいる様子が見て取れる。それでもコンクリートで両岸を固められている川の水は思いがけないほど澄んでいて、小さな魚の姿が見える。かつては緑の土手が続いていたはずで、夏にはザリガニ釣りができただろう。風景は変わり、今は遊具のある小ぎれいな公園で子どもたちが遊んでいる。
 








2018年1月20日土曜日

宮崎交通高千穂バスセンター 16:31

  
 
 
 
延岡から高千穂を経由して福岡へ行く「ごかせ号」に乗る。午後の福岡便は西鉄バスである。
   
バスターミナルには宮崎交通のツアーデスクがあって、若い女性二人がカウンターに向かっている。 
バスの乗車券のほか、鉄道や航空機のチケットも販売している。ときおり町の人たちがやってきて、羽田行きの飛行機を予約してチケットを買い求めている。軽トラで乗りつけたおばさんが「一泊二日で温泉に行きたいっちゃけど、どっかいいとこある?」と尋ねる。旅のよろず相談所のようだ。
かと思えば電話が鳴って宮交のバス一日乗車券の問い合わせが入る。電話を切った彼女は「クリーニング屋のおばさんやった。タクシーの運転手さんが代わりに行くけん売ってくれんねって。いやーそれはできませんって」と隣の同僚に言う。
 
仕事の合間にはバスやタクシーの運転手がやってきて彼女らを相手に雑談する。4時間近くそこにいたが、一度もお客さんから急かされたり、クレームを受ける場面はなかった。営業時間は朝8時半から夕方5時までである。ここ、職場環境としては恵まれすぎているのではなかろうか。
 


宮崎県高千穂町三田井 12:03



  
 
 
 
七五三の写真を撮る。
二歳の女の子は怖がってあまり一緒に遊んでくれなかったが、なんとか笑顔が撮れてよかった。
ママからは事前に撮影時間中の祈祷の時刻や、女の子の性格などを記したメールをいただいていたが、その通りであることは稀である。実際、神社に着くなりすぐに拝殿に案内されて祈祷となったし、子どもの機嫌はその日そのときまでわからない。
  
ママは高千穂の出身で、娘を連れてはるばる北海道から帰省中とのこと。ご実家の庭先にある八朔の実を娘に触らせながら、今の季節は「外では遊べません」と言う。冬の間、家の中でずっと子どもと一緒に過ごすのは辛いだろう。
  
撮影終えて、おばあちゃんが作ったというお赤飯をありがたくいただく。駅まで送ってくださるというのをいつものようにお断りしてぶらぶらと歩く。今日は春のように暖かい。途中に大きな橋があって、見下ろせば314メートル下にごつごつした岩の間を流れる青い水が見える。高所恐怖症ではないがすっと股間が寒くなる。落ちたら間違いなくあの世行きだ。視線を上げれば、今しがた写真を撮っていた集落はなだらかな山の上にあって、たっぷり陽射しを浴びている。