三原由宇出張写真室

2017年8月31日木曜日

山陽本線岩国駅 13:19



 

 
尾道へ。仕事をしながら帰る。

岩国駅の売店には地元の銘酒「獺祭」がずらりと並んでいる。さいきんはあちこちで見かけるようになったので、いささか食傷気味かもしれない。香りと口当たりはよいので、食前酒的に一、二杯飲めば満足してしまう。僕のような食べながら飲むタイプの人間にとっては、出来が良すぎる酒である。
 

2017年8月30日水曜日

鹿児島本線鳥栖駅 12:56



  
 
 
 
北九州市小倉の親戚宅へ。お盆に行けなかったので祖父母の墓参りをする。

鳥栖駅の3本あるホームには地元中央軒の立ち食いうどん屋さんがあって、昔ながらの雰囲気が残っている。甘辛いつゆとやわらかいうどん麺は九州ならでは。これに慣れて育ったせいか、宇高連絡船で初めて讃岐うどんを食べたときに、硬すぎる麺に薄味のつゆでがっかりしたのを思い出す。讃岐うどん好きな方も、九州に来たらうどんを食べていただきたい。
 
 






2017年8月29日火曜日

津吉商船前津吉港 15:29


 


  
佐世保に戻る。
旅客船は複雑な海岸線と小さな島が多い海をゆく。瀬戸内とよく似ている。夏の海は気持ちがよい。エアコンの効いた船室にこもっているのはもったいないので、甲板席で左右の景色を楽しむ。
 
佐世保湾に入ると、一隻の護衛艦が前方から接近してくる。しだいに大きくなる艦影は男子心をくすぐる。艦尾に記された名前は「むらさめ」。佐世保は軍港の町である。

 









長崎県平戸市神船 15:02 



 
 
実家に里帰りした姉妹の子どもたち。
ご実家は農家で、戦後間もない頃に建てられたという古い家には土間があり、牛小屋があった。
草いきれ。青空の下の入道雲。庭先にバケツを出して水遊びする子ら。
どこかの映画で見たような、完璧な田舎の夏休みであった。
 
帰り道、港を目指して歩いていたら、道端の農作業小屋からラジオの音が聞こえてきた。NHKの定時ニュースで北朝鮮のミサイルのことを伝えるアナウンサーの固い声が、夏の空気の中で拡散してゆく。
日本の西の端にある島では、それはどこか遠い国の話のようだ。
 
しかし、きっと70数年前もそうだったのだろうなと思う。雨が地面を濡らしてゆくように、マスメディアによって日常に戦争の色が少しずつ濃さを増してゆく。理由はいろいろあるだろうけど、日本という国はそろそろ戦争をしたいのだろう。
眩しいほどの陽射しの中を歩きながら、そんなことを考えている。

 





松浦鉄道佐世保駅 10:17



 
 
平戸島へ。
松浦鉄道で相浦(あいのうら)まで行き、そこから高速船で平戸島の前津吉(まえつよし)に渡り、コミュニティバスで撮影場所の近くまで。

高速船もバスも乗客は僕だけ。平日の昼間の便とはいえ、少なすぎる。過疎化の一端を見るような気がする。
バスの運転手は還暦過ぎと思しきおじいさんで、バックミラー越しに「どこまで行くと?」と聞いてくる。お客さんの家まで連れていってくれそうな雰囲気だったが、午後1時からの撮影まで時間があるので、地域唯一の料理屋「ゆみ食堂」の前で降ろしてもらう。
運転手さんはカメラバッグを見て「何しに来たと?観光じゃなかでしょ、取材ね?」と聞くが、僕の仕事を初めての人に説明するのはいつも難しい。
 
 










2017年8月28日月曜日

大村線大村駅 17:36


 

  
 
空港から佐世保行きのバスは少なく、大村駅まで出て大村線の列車に乗る。
 
大村線の列車は帰宅する高校生でいっぱいであった。
傾いた陽射しに輝く大村湾を眺めながら乗っていると、冷たいビールが飲みたくなる。もし休みがあったらどこかのリゾートホテルに泊まるより、お酒を飲みながらローカル線に心ゆくまで乗りたい。やろうと思えばいつでもできるんだけど。

 


東京国際空港 12:38

  
 
 
 
長崎県佐世保へ。
スカイマークの羽田~長崎便は、神戸を経由して約3時間かかる。
そのせいなのかどうか、乗り継ぎにもかかわらず、直行便のJALやANAより運賃が安い。
 
しかし通して乗る人は少ないようで、羽田では聞かれなかった長崎弁が、神戸空港の搭乗口で飛び交う。「パチンコに行きようと?」と大きな声してPCから顔をあげたら、ヤンチャな格好をした若い男が電話しながら目の前を通りすぎるところであった。故郷に近づいたなと思う。
 
 







2017年8月27日日曜日

成田線下総松崎駅 15:20

 

 
 
7歳女の子と3歳男の子の家族写真。
汗だくになりながら駆け回って遊ぶ。公園は小さな子ども連れの家族で賑わっている。小学生高学年の子どももいるが、彼らは子どもだけで遊ぶ。親が子どもと一緒に遊べるのは、7〜8年間くらいか。
  
成田線成田駅からひと駅の下総松崎(しもうさまんざき)駅。日曜日午後の上り電車を待つのは僕一人だけであった。東京からの直通列車もあるが、夜間は駅員のいないローカル駅である。傾きかけた陽にさらされながらホームに立っていると、ずいぶん遠くに来た感じがする。田んぼの彼方にある立派な高架線路を京成のスカイライナーが走り去って行く。あれに乗れば成田空港だ。海外に行きたいなあとふと思う。今の日本中をふらふら移動する旅には満足しているが、他国の子どもや家族も撮りたいと思う。
10年後か20年後、自由に海外を行き来できて、いろんな国で仕事できるような世の中にならないものだろうか。