三原由宇出張写真室

2020年4月5日日曜日

長崎電気軌道本線平和公園 16:11






 
 
桜の花が咲きこぼれる公園で、三兄妹が遊んでいる。 
 
仲よく一緒に遊んでいるかのように見えるが、よく見れば3人はそれぞれ好き勝手に遊んでいる。
 
 
今日はいちおう、二番目の女の子の小学校入学記念の撮影となっている。
 
真新しいランドセルを背負った彼女はカメラを向けられると緊張するのか、きっと口を結んだままである。
 
撮影は今日が初めてではないから、彼女の性格はなんとなくわかっている。
 
小学校へ上がっても最初は周りの環境に慣れるまでたいへんかもしれないけれど、いつか自分のペースで歩き出すだろう。がんばってほしいな。入学おめでとう。

 


子どもたちに鬼ごっこしようと言うと、ちゃんと本気で逃げてくれる。いつまで一緒に遊んでくれるだろう。
 
いつかその日が来てしまうと、もう写真を撮らせてくれないだろうなと思っている。
 
子どもが子どもでいる期間は、振り返ってみるとほんとに短い。だから僕も本気で追いかける。彼らに40歳差の僕はもうついて行けない。足がもつれて転ぶ前に息が切れた。
 
 

















長崎本線長与駅 13:31


 

 
 
大村湾沿いの山の斜面の集落で家族の写真を撮る。今日もよく晴れて海が美しい。
 
家族のお家を初めて訪ねたのは4年前で、そのときから一人増えた三姉弟は天真爛漫という言葉そのとおりに育っている。
 
海べりまで出て、夢中で貝殻を集める彼らを見ていると、微笑ましいというより羨ましい。その純真さが。 
 
もう二、三年のうちに思春期を迎えて写真を撮られるのを嫌がるようになるのかもしれないと思うと、このままでいいとさえ思う。
 
桜の下で家族写真を撮るときもなかなか目線が揃った写真が撮れないが、そんなことはまあどうでもいい(仕事的にはよくないけど)。
 
むしろカメラの前でふざけてくれることのほうが嬉しい。

ステイ・ゴールド。

久しぶりにそんなフレーズを思い出した。
 
「stay gold」の本来の意味は、「純粋な心を忘れずに」「自分に正直に」だそうです。
 

 


















2020年4月4日土曜日

長崎本線東園駅 17:39





 
 
 

















一歳の誕生日記念で撮った女の子は三歳になっていて、絶賛人見知り。僕と目を合わせてくれない。
 
「慣れるまで2時間かかるんですよ」とパパが言うからそうなんでしょう。撮影の終わり頃になって、ようやく距離が縮まった。
 
 
 
紺碧の大村湾を見おろす公園には家族連れがたくさん遊びに来ていて賑やかである。
 
ママは那覇の生まれ。今日はご実家の母上が来ておられて一緒に写真を撮る。
 
女の子の誕生日の頃、沖縄の桜はとっくに終わっているけれど、いつか撮ってみたいなあ。 
 
 
 
家族写真は、家族が「写真を撮られている」状態に飽きてカメラを意識しなくなった頃がいい。
 
沖縄言葉だと「てーげー」だろうか。いい感じに力が抜けて自然な写真になる。
 
子どもだけじゃなくて大人も「慣れるまで2時間かかる」んだと思う。 
  
 
 
帰りは西浦上で降りて、スーパーで夕ごはんを買う。
  
日本の西の端の町でもコロナウイルスの影響で商店街を歩く人は少ない。
 
日が落ちて、深い海のように青く染まった空気の中、路面電車でホテルへ帰る。
  
生まれた長崎を離れて30年が過ぎてすっかりよそ者だけど、その町の住人のように旅をするのが好きなんです。