三原由宇出張写真室

2018年8月31日金曜日

山陽本線東岡山駅 18:11

  
 
 
 
近江平野は稲刈りが始まっている。
田植えの風景を見たのがついこの前のような気がする。あれから梅雨と猛暑がやってきて、もう秋になってしまった。季節の移ろいの早いこと。
 
今夏4枚目の18きっぷを使って上京する。
 
切符の使用期間は53日間(7月20日〜9月10日)だから、そのうちの20日間は鈍行列車で移動していることになる。この費用は4万7千円ほど。尾道〜東京を新幹線で1回往復すると3万2千円かかるから、僕のような仕事をする人にとっては都合のよい切符である。ほかにいないと思うけど。
 
秋雨前線が南下してきているのか、静岡まで来ると雨が降り始めた。
週末の東京の天気が気がかりである。
 
 





2018年8月29日水曜日

那覇空港 9:45

  
 


 
搭乗客の名前がアナウンスで連呼され、しばらくすると人波をすり抜けるようにして若い男女のカップルが、空港スタッフに伴われゲートを目指して駆けてゆく。夏休みの終わりは慌ただしい。
 
一週間の沖縄暮らしが終わって尾道に帰る。
 
スカイマークは機内で飲み物やお菓子類を販売しているのに、乗客全員にキットカットチョコレート1個とネスレのコーヒーを配るという謎のサービスをしている。
 
たいていの乗客はそれで満足して、機内販売を利用しなくなるのではなかろうか。スーパーなら、試食販売の品で客を満足させてしまうようなものであって、他人事ながらいつも不思議に思う。
 
まあ提供元のネスレから宣伝費という収入を得ているのだろうし、俗に「タダより高いものはない」というから、無料のキットカットとコーヒーがスカイマークの搭乗率の向上に役立っているのかもしれない。
 
そういえば機内誌の紙質が良くなったような気がする。経営破綻してANAのグループ会社になってしまったが、いつかもう一度独立系の航空会社として復活してもらいたいものである。
 
2時間のフライトを経て着いた神戸は那覇より暑い。
 




2018年8月28日火曜日

沖縄県那覇市牧志 11:39

  
 
 
 
市場の奥の沖縄そば店でお昼ごはんを済ませ、歩道に置かれたバストを隠さない半身のトルソーを眺めてホテルに帰って仕事する。ホテルから半径500メートルの範囲の中で行動する一日。
 
撮影がないとつまらないが、溜まっている画像処理が着実に片付くので助かる。
 
那覇に来てから、一件あたりのボリュームの大きい結婚式の写真が4件終えられたので、このためだけに沖縄に来たかいがあると言ってもいいくらい。
 
どの仕事でもそうだと思うが、フォトグラファーの仕事も相当に地味である。
 
仕事しながらカープのナイター中継をネットで聴く。
ジャイアンツ相手に序盤で大量得点を得てジョンソンは快投。最後は今村が打たれたもののフランスアが締めてゲームセット。キリよく画像処理も終えられたので、さてゆっくり飲むとしよう。
 



2018年8月27日月曜日

琉球バス交通名護西空港線名護バスターミナル 14:43






  
 
 
  
昼下がりの名護の町は静かで、車だけが生き物のように通りを行き交っている。
道路工事のカラーコーンの前で日焼けしたおじいさんが赤い誘導棒を振っているが、道を歩く人の姿は見えない。夏の真昼間にバス停3つ分の距離をてくてく歩く沖縄人はいない。
   
東京から来た家族を撮る。
小学一年生の男の子はシュノーケリングに夢中だ。
パパもママも海に入って波に揺られている。のんびりとした家族の時間を撮る。
   
名護の21世紀の森公園の前のビーチで撮る予定だったけど、公園から西に外れた砂浜で撮影した。人がいないのと、適度に緑があって水平線も見える。
思いつきで行ってみて正解だった。あるかどうかわからないけど、前撮りするならまたここに来たい。
 
よく知られたビーチで撮りたいと思う人は多いけど、名もない砂浜で撮るのもよい。
きっと撮れた写真はその人だけの思い出になる、と思う。
単に僕がマイナー志向なだけかもしれないけれど。
 
 
撮影終えてご家族に「宮里そば」でごちそうになった。僕にとって名護で食事するならここしかない。
ママはハンバーガーがおいしいという店の名前を挙げたが、すみません、僕は昨日から宮里そばの三枚肉そばを食べるのを楽しみにしておりました。
 
 












2018年8月26日日曜日

沖縄県恩納村谷茶 18:29


 
 
  
 
フェリーターミナルで、乗船券を買おうと列に並びかけたとき、渡嘉敷島で撮るはずだった家族から電話が入った。

予約していた高速船が欠航になったので撮影場所をホテルの近くに変更するとのこと。
まだ行ったことがない島だったので、ちょっと残念だったが仕方がない。バスに乗って恩納村へ向かう。
 
昼前に砂浜に着くと、三人兄弟の一番下の二歳の男の子が眠いとぐずっている。
上の二人の兄はパパと遊んでいるが、ママは男の子をずっと抱っこしている。
  
小さな子どもの体調は管理できないので仕方がない。
今日は他に撮影がなかったので、いったんホテルに帰ってもらい、子どもを昼寝させて起きたら撮ることにした。その間、僕は堤防に腰掛けて仕事。夕方、再び家族と会う。
  
 
 
昨日に続いて、この家族とも8年前からのおつきあいになる。
上のお兄ちゃんは小学4年生になり、僕がふざけると「そうやって笑ったとこ撮るんでしょ」と見透かす。撮りづらくなった。
 
彼は足を波に洗われながら「カメラマンってお金持ちなの?」と聞く。
金持ちもいればそうでないカメラマンもいる。「三原さんは?」残念ながら僕は金持ちではない。「ふーん」
 
金持ちのほうがいいと思うかと問うと、「そりゃお金はいっぱいあったほうがいいよ」至極当然だというふうに彼は答えた。
 
そうだよなあ。そう思うよなあ。
君も大人になるんだな。
 
 







2018年8月25日土曜日

JTA218便久米島→沖縄(那覇)







久米島町営バス西奥武 17:06

  


 
 
予約便は40分遅れて久米島空港を離陸した。雲の合間に昇ってきたばかりの満月が見える。
ひとつ前の那覇行きの便は欠航したらしい。何はともあれ運が良かった。
  
海辺で夏休み旅行の家族を撮る。
予定していた撮影時間を1時間遅らせ、ぎりぎりで雨雲をやり過ごした。
海は若干荒れ気味だったが、波打ち際で遊ぶだけなら大丈夫だ。
 
8年前から撮っている家族だから構えることもない。カメラを意識することもなく家族同士で遊ぶ。
バカンスらしいゆるやかな時間が流れる。その光景を眺めているだけで幸せだ。
 
 
 
撮影を終え、家族に見送られながらバスに乗って空港へ。 

初めて訪れた久米島。
仕事するだけで離れることになるが、さして惜しくない。もう二度と来ることはないかもしれないのに、空港の売店に入ってもお土産を買おうという気にならない。

夏休みの家族旅行は非日常だが、僕にはこれが日常。那覇に着いたらスーパーで買う晩ごはんのことを考えている。