三原由宇出張写真室

2019年3月31日日曜日

東海道本線小田原駅 17:57

  


  
東京から豊橋へ。
 
熱海駅の乗り換えで座れそうになかったので、一本遅らせてホームで待っていたら空気が急に冷たくなった。
 
 
 
豊橋に着いたのは夜10時過ぎである。
 
予約したホテルは豊橋鉄道の市内線で駅前から二つ先の停留所近くにある。
 
駅前の歩道橋から電車を見下ろし、乗って行こうかちょっと迷っているうちに、電車の扉が閉まって発車していった。そうなれば歩いたほうが早い。15分くらいで着くだろう。
 
日曜日の夜だが、商店街には明かりのついた居酒屋やレストランがあって、そこそこお客さんが入っている。地方都市に活気があると嬉しくなる。
 
 


東北本線川口駅 16:05


 

 
 
 
午前中は中学生の、そして午後は小学生になる子どもたちの入学記念写真を撮った。合計11人。
 
6年間でこれだけ成長するのかと思う。僕が6年前とほとんど変わらないの大違いである。
  
もちろん中学生はカメラを向けると恥ずかしがる。

彼らが小学生のときにも撮っていたから、そのときと比べてずいぶん大人になったなと感慨深い。
  
 
 
公園は日が高くなるにつれて、花見の人たちがどんどん集まってんくる。
 
桜の木の下にレジャーシートやテントを広げて宴会を始めるのはこの時期ならではだけど、写真を撮るには非常に困る。
 
ビールを飲んでる人たちのすぐ隣で、ランドセルを背負った子どもの写真を撮るのというのもシュールな光景だろう。
 
都会でなければこれほどでもないのに、と心の中でぼやきつつ、シャッターを切る。
 
地方に行くと、誰の目にも留まることなく咲き誇る桜の木がたくさんあるから、そこに都会の人を連れてきて写真を撮ってあげたい。
 
 
 

























東北本線赤羽駅 12:47

  
 
 
 
  
桜は日本人にある種の感慨を呼び起こす花である。
 
こぞって桜の下で宴会をするのもこの時期だけで、有栖川公園の狭い芝生は人で埋め尽くされている。
 
 
17歳の犬はもう桜の花を見ることはできなくなっているけど、そのかすかな匂いを感じただろうか。
 
飼い主の腕の中にすっぽりとおさまるくらい小さな彼女は今年も無事に春を迎えた。
 
今年の桜は今年だけ。毎年撮っていると、また来年も、と思う。
 
命あるものを撮るこの仕事ができるのはありがたい。
 
  
撮影終わって、広尾から京浜東北線の川口に急ぐ。13時までに駅前の公園に行かねばならない。
 
日比谷線からJRへ恵比寿駅の階段を駆け上り、山手線を新宿で埼京線に乗り換えて赤羽へ。ほどなくして京浜東北線の電車が来てくれた。あとは荒川を渡れば5分で川口に着く。ぎりぎりで間に合った。
 
 







中央本線武蔵小金井駅 7:56

  
 
 

 
昨夜は冷たい雨が降った3月の終わり。幸いに雨は上がって朝7時に待ち合わせの場所へ向かう。
 
中央線の高架下の道沿いにはわずかな畑が残っていて、農村地帯だった頃の武蔵野の面影をしのばせる。
 
 
 
3年前にお兄ちゃんを、そして今年は妹の入学記念写真を撮ることになった。
 
真新しい赤いランドセルを背負った彼女は、すぐに僕と遊んでくれる。 
 
しかし彼女が無邪気な声を上げて遊ぶのもあと数年間だけだろう。 
 
これが小学3年生のお兄ちゃんだと、もうそうならない。サッカーの朝練前に家族写真のために駆り出された彼はテンションが低い。僕がふざけてもぜんぜん乗ってくれない。でもまあそういうものです。 
  
子どもが大きくなった親は、「あの頃はもっとかわいかったのに」と言う。子どもが子どもらしくいられる時間は、意外と短い。
 









2019年3月30日土曜日

藤枝市自主運行バス駅南循環善左衛門線下青島南 14:50



 
 
 
午前中は焼津で2月に生まれたばかりの赤ちゃんのお宮参り、午後は4歳になった男の子の家族写真。
いつも撮影をご依頼くださって、ありがたい限り。
 
赤ちゃんは生まれてすぐに手術をしている。胸には大きな手術痕と絆創膏のようなテープがあって、裸の写真は撮らなかった。
 
生まれてすぐの手術なんて、一番たいへんなのは赤ちゃんだろうけど、ママも、それから執刀する医師もきっとたいへんだったろうと思う。
 
生まれてすぐの赤ちゃんの胸にメスを入れるなんて、どうしてできるだろう。それと比べたらフォトグラファーなぞほんと気楽な稼業だと思う。
 
目は開いているけどまだほとんど見えていない子は大きな声で泣く。赤ちゃんが心置きなく泣くというのは素晴らしいことだ。 
 
 

焼津から藤枝までは車で送っていただいて、4歳と1歳の兄弟に会って誕生日に端午の節句に弟くんの入園記念写真。
 
お兄ちゃんは赤ちゃんのときから撮っていて、成長を感じる。(まだ半分くらいだけど)こちらの言うことを聞いてその通りに動いてくれるって、ほんとすごいことだ。 
 
もっとも男子二人を育てるママのおかげかもしれない。子どもの着替えを手伝う様子を見ているとたくましささえ感じる。
 
 
 
撮影終わって、お兄ちゃんとパパは土手の道で自転車の練習を始めた。
 
彼はまだペダルを足で押して漕ぐということができない。パパはときおり自転車を押しながらアドバイスするが、やはりうまく行かない。彼はすぐに諦めてストライダーのように足で地面を蹴って進む。
  
パパは辛抱強く練習に付き合う。
 
子どもを育てるってたいへんな仕事です。