三原由宇出張写真室

2018年10月31日水曜日

尾道 17:51



 
 
 
この時期に家にいる日は貴重だ。
 
データの整理やHDDへのバックアップ、月ごとの経費の入力なぞをやっていると、あっと言う間に1日が終わる。
 
夕方、今日が月末であるのに気がついて、今月分の健康保険と住民税の払い込み票を持ってコンビニへ。一気にお金がなくなった。

毎月の税負担というのはほんとうに大きい。これでは消費にお金を回そうという気にはまったくならないわけで、景気がよくなる道理もないと思う。僕だけかもしれないけど。
 
なにはともあれ、お金がなくなると気持ちも沈むものである。
 
  
日本シリーズは福岡で第4戦。
 
両軍ともに1勝1敗1分けだが、カープはまったく打てず鈴木のホームラン1点のみで完敗。なんかいやーな展開だなあ。
 

2018年10月30日火曜日

南海電鉄南海線住吉大社駅 17:13


  
 
 
 
大阪の南にあるこの神社も、さいきん外国人観光客が増えたように思う。
 
反り橋の上では、着物を着て記念写真を撮っている女性グループがいる。ガイドを先頭にぞろぞろ歩く中高年の団体がいる。いずれも外国人である。
  
 
七歳女の子と五歳男の子は子犬のようにじゃれあって遊ぶ。

祈祷を済ませてもらった風船で二人で叩き合って遊んでいると、外国人の団体客が足を止めて目を細める。周りに集まってきて写真を撮り始める。たしかに着物姿の子どもたちは 絵になる。
  
その子らに千歳飴を持たせて写真を撮ろうとすると、千歳飴がない。おじいちゃんが持っているという。「すぐにどっか行ってしまうんやから」とおばあちゃんがガラケーでおじいちゃんに電話をかけて呼び出す。
 
しばらくして広い境内の端っこにおじいちゃんが現れる。
 
彼は孫にべたべたすることもなく飄々としている。僕と同じように、きっと団体行動が苦手な人なんだろう。集団を離れて一人違うものを見ていたい気持ちはよくわかる。
 
撮影終わって阪堺電車の電停の前で家族とお別れ。
吹田に住むというおじいさんは妻を見て「ほな帰ろか」と言う。まるで散歩に来たような感じで。
 








東海道本線掛川駅 9:17



 
 
 
大阪での撮影は夕方からなので、のんびり東海道を下る。
 
朝の通勤時間帯を過ぎた下り電車は空いていて、気持ちがよい。画像処理をしていると意識が遠くなる。
 
 
大垣駅は駅ビル改装工事中で、完成するのは再来年であるらしい。ずいぶん時間がかかるものだと思う。
乗り換え時間にビル内のコンビニやドラッグストアで買物していたものだが、できなくなったのは地味に不便。
 
駅前に出るとコンビニはなく、再開発工事された駅前西側はだだっ広い空間にタワーマンションがぽつんと建っていて、およそ街の賑わいというか匂いがまるでない。
 
駅の北側には大きなショッピングモールがあるから、人は車でそこに集まるのだろうが、夜に閉店すれば無人の空間だ。
 
繁華街はその街に住む人が作らなければ、独自の文化も雰囲気も生まれ得ぬであろう。
 
その無形のソフトがさらに大きな価値を生み出すと思うのだけど、見えないものにはお金を出さないというのが、昨今の社会の風潮である。


2018年10月29日月曜日

東京都板橋区成増 16:46



  
 
 
 
小高い緑の丘を背後に小さな神社が佇んでいる。
神主さんは祈祷のあとの説明が長いようだ。少しずつ日が落ちて暗くなってゆく境内で家族が出てくるのを待つ。
 
七歳の女の子とももう6年越しのお付き合い。
 
まだ遊びにも付き合ってくれるが、少しずつ大人びてゆく。そのうち僕のアホなふざけっこにも反応してくれなくなるだろうなあと思うと、少し寂しい。
 
そのときはそれでまた今までとは違った写真になるのだろう。
 
撮影終えて今年も彼女からお手紙をいただいた。今までにいただいた手紙はとってある。こういうものは、なかなか捨てられないものである。
 
折り紙で丁寧に飾られたそれを見ていたら、僕が小学一年生のころ、教育実習に来た大学生に同じようにお礼の手紙を書いたことをふと思い出した。
 
そのときの大学四年生は今では還暦を過ぎた頃だろうか。僕の手紙もどこかの家の箱の中で眠っているのかもしれない。
 
 






山手線原宿駅 13:38


 


 
七五三で訪れた明治神宮は、まさに皇室関係の結婚式が行われるところであって、神楽殿には入れず本殿前の広場もテレビカメラが並んでいる。

とても参拝するどころではないので、やむなく境内を離れて森の中の参道で写真を撮るが、七歳の女の子は僕がふざけても困った顔をして、一緒に遊んでくれない。
  
七歳女子は、無邪気さが抜けない子もいれば、大人びた子もいる。子どもが大きくなると自然な笑顔を引き出す撮影は難しいものです。
 
撮影終わって原宿駅へ。
 
神宮橋の上ではスティールパンを演奏する男性がいる。
 
今秋に明治神宮で撮影するのは3回目だが、彼はいつもそこにいて銅鑼のような金属の上で目まぐるしく 手を動かして澄んだ音を響かせている。
 
一心に音を奏でなから、彼は周囲に視線を走らせる。通行人の足を止めるために間合いを計るように。
  
ストリートミュージシャンもそれが仕事なら、ただ好きなように演奏しているわけではないのだろう。
 
彼の前を通り過ぎながら投げ銭用のカゴの中に入っているお金は、以前に見たのと同じくらい。呼び込み用にあらかじめ入れてあるのかもしれない。
 
 







中央本線荻窪駅 11:07


  
 
  
 
 
爽やかな秋空の下で七五三。

住宅地の中にある小さな神社の神主さんは気さくな方で、祈祷の締めの太鼓を男の子に叩かせようとするが、彼は怖がって一人ではできず、パパと一緒にバチを持つ。
 
参拝のあとは子どもと遊ぶ。かくれんぼにかけっこ。子どもが楽しめるようなものが何もない神社で子どもと遊ぶ。ススキが陽射しを浴びて美しく光っていた。
   
ママは6年前に僕が撮影した結婚式にゲストで来ていたそうで、そういうつながりもあるのかと思う。覚えていただいていてありがたい。
 
年間の撮影件数からすると、これまでにのべ1000組くらいの家族を撮ったと思う。僕はその人たちをどれだけ覚えていられるだろう。
 
フォトグラファーというのは人の名前は忘れても、撮った写真のことはなかなか忘れぬものである。
 











2018年10月28日日曜日

京浜急行電鉄京急線横須賀中央駅 17:0


  
 
 
横須賀の街は秋祭りのようで、袢纏姿の男たちが目立つ。
すでに酒が入っているようで、仲間たちと声高に喋っては笑う。平和な光景である。
  
本来なら浦賀の先にある神社にお参りする七五三だったはずだが、お兄ちゃんの通う小学校の運動会が急な日程変更で今日になったそうで、参拝は諦めて公園で写真を撮る。
 
ママと主役の弟くんは着物姿、パパとお兄ちゃんはジャージと体操服という家族写真になった。これはこれで楽しい絵柄であった。
 
子どもたちは走り回り、また転げ回って遊ぶ。運動会を終えたはずなのに、体力は有り余っているらしい。
 
育ち盛りになったら、二人ともごはんを食べまくって大きくなりそうだなあ。

  
公園にはかつての帝国海軍の戦艦「三笠」が鎮座している。

日露戦争時の日本海海戦で東郷平八郎が指揮を執った歴史的な船であるが、船体はところどころで塗り直されて濃淡のムラができている。
 
ネットで少し調べてみると、船を所有するのは横須賀市ではなく防衛省であって、その修繕費などは国の防衛費から出ているのだが、あまりお金をもらえてないらしい。防衛予算は年々増えているというのに。
  
戦後、ぼろぼろになっていた船の復元運動も、連合国側の英国人と米国人が「三笠」の惨状を嘆く文章を記したのがきっかけである。当時の海上自衛隊は船体の引き取りを拒んだという。
 
日本人には歴史を大切にするという観念が薄いのだろう。
過去をないがしろにする国の未来は推して知るべし。
 
 






南武線立川駅 12:41

  
 
 
 
秋空は高く公園の喧騒が吸い込まれてゆく。
 
4家族集まっての撮影会も4回目になる。子どもたちが着実に大きくなってゆく。年齢ごとの難しさを感じる。
 
一番子どもらしくって撮りやすいと思うのは、二、三歳くらい。イヤイヤ期のまっただ中で、親にとってはたいへんな時期かもしれないけれど、そうなのです。
 
子どもが自分の気持ちを抑える、ということをしない(知らない)せいなのかもしれない。
 
気持ちを素直に行動に移して生きられるっていいことだなあ。羨ましいが、社会というものを知る大人は真似できない。
 
  
南武線で川崎に出ると、ハロウィンの仮装をした人たちが駅の中を歩いている。駅前の通りは何かを待っているかのような人だかりができている。一般公募の仮装行列があるらしい。
 
僕が子どもの頃には見たことも聞いたこともなかったのに、ハロウィンはいつしか日本中で10月の風物詩になった。