三原由宇出張写真室

2020年2月14日金曜日

鹿児島本線八幡駅 17:29




 


 
神社の西側は小高い丘になっていて、立ち並ぶ杉の木の隙間から細い光が差し込むも、社殿は薄墨のような日陰の中にある。
 
二ヶ月半になる赤ちゃんは、やや眠そうだったが、ぐずることもなく無事に撮影を終えられた。 
 
 
 
パパとママの会話を聞くに、九州人ではないだろう関東方面の人かと思って聞くと、意外や加古川と大阪の人であった。夫婦間では関西弁だが、この地で他人と話すときは標準語になるという。
 
さては転勤族でいつかは関西に戻るのでしょうと問うとさにあらず。パパは当地の会社に就職したとのことで、ここで暮らしてゆくらしい。
 
となれば赤ちゃんはこれから北九州弁と、資さんうどんの味を覚えて大きくなるのだろう。
 
新しい九州人の誕生おめでとう。
 
 
 
八幡から在来線で徳山まで行き、(各駅停車だと今日中に帰れないので)新幹線に乗り換え。
 
乗り換え時間は10分。駅のコンビニで酒とつまみを調達し、みどりの券売機で特急券を買い、エスカレーターを駆け上がって発車ベルが鳴るホームから「こだま」に飛び込む。
 
かなり焦ったが乗ってしまえばこっちのものだ。ゆっくり飲むとしよう。
 












山陽本線尾道駅 7:34

 
  
 
 
北九州八幡へお宮参りの撮影に。
 
岩国あたりで小雨が降るも、西に向かうにつれて青空が広がってきた。
 
山陽線で九州に仕事に出かけるときは何かと鉄道のトラブルに遭って遅れるのだが、今日は何事もなく下関に着いた。
 
 
小倉から鹿児島線に乗り換え。八幡のひとつ手前のスペースワールドで降りて神社まで2.5kmほど歩く。
 
歩き始めてすぐにコートを脱いだ。さらに500メートルほど歩いてニットシャツを脱いだ。Tシャツ一枚でちょうどいい陽気である。九州とはいえ、とても2月と思えない。
 
はるか彼方の南極でも最高気温が20℃を超えて観測史上最高となったそうである。
https://www.afpbb.com/articles/-/3268228
   
昨今、異常気象が常態化していて、この先この星の気候はどうなってゆくのだろう。
 







2020年2月13日木曜日

尾道 16:48

  
 
 
春一番は吹いたのだろうか。
 
最高気温18℃。季節が一気に春になった。
 
昼過ぎに庭先に生えてきていたシュロの木を抜く。高さが1.5メートルくらいになっていて、このまま放っておくと我が家の狭い庭は「星の王子さま」に出てくるバオバブのようになってしまいそうだった。
 
もっともこういう作業はミチコさんがやる。
 
僕は仕事の合間に見物していたのだが、いよいよ抜けないというので、ミチコさんが持ってきた鍬でシュロの根っこを断ち切る。
 
麻縄のようなシュロ皮の細かい繊維が舞って、日なたのような懐かしい匂いが服についた。 
 




2020年2月11日火曜日

山陽本線福山駅 11:52

  
 
 

マッチングサイトからのご依頼で、初節句を迎えた三ヶ月の赤ちゃんを撮る。
 
歴史を感じさせる古い屋敷のお座敷に、七段の立派な雛人形が飾られていて、それだけで見応えがあった。
 
赤ちゃんは終始ご機嫌でちょっとあやせばニコニコ笑顔。運がよかった。赤ちゃん撮影の8割くらいは運です。これは間違いない。
 
 
家に帰って画像処理してアップロード。
 
この一連の工程も数年前に比べればずっと速くなった。仕事はやはり慣れだと思う。
 
 
同じように「撮影される」のも慣れが必要である。
 
初めて出張撮影を依頼された家族と、毎年撮っている家族とではカメラの前の動き方がまったく違う。
 
言うまでもなく、初めてのご家族はカメラの前で、ま っ た く 動 け な い。
 
フォトグラファーがポーズや動きを指示してくれるのを、ただじっと待っているだけである。  
 
 
それが毎年撮っていると、好 き 勝 手 に 動 く。ようになる。
 
逆にポーズをとってもらうのが難しくなるくらいに。
 

 
フォトグラファーとしては、どちらでもいいのです。撮影の手間は同じなので。 
 
ただ、どちらの状態で撮った写真が「その家族らしいか」を考えたときに、答えは言うまでもない。
 
 
 
夜は、ミチコさんが魚を食べたいというので、いつも行く駅前の小料理屋さんにお邪魔してきた。 
 
鯛のカマ煮つけ、小イワシ天ぷら、カキフライなどを食べた本人が「食べ過ぎ」と申しております。
 
 



2020年2月10日月曜日

尾道 17:06


 
 
  
昼間は風が強くて、スタジオの外に飾ってある写真を入れた額が落ちていた。
 
 
夕方、発送を終えて海岸沿いをゆるゆると自転車で走る。堤防の上で三人の女子高生が「アルゴリズム体操」を練習していて、それを下から一人がスマホで撮っている。
 
ちらりと見たらぜんぜんタイミングが合っていなくて、それがおかしいのか彼女らは何度も笑う。楽しそうだなあ。
 
 
高校生だったのが、ついこの前のような気がするけれど(僕だけですかね)、実際彼らの親と同じ世代である僕は何かの自覚が足りないような気がしている

 
子どもがいないせいだろうか。自分が大人になっているのかどうかいまいち定かでなないような。
 
白髪は増え、消えないシワも増え、体は間違いなく高校生のときとは比べものにならぬほど老化しているのだが、ほんとうにそんな時間が経ったのか。30年という時間は嘘じゃないのか。半信半疑のまま毎日を過ごしている。
 

2020年2月9日日曜日

尾道 17:02

 


 
夕方、商店街にある黒猫のサービスセンターに荷物を持ってゆく。

当日発送の締め切り時刻は夕方5時で、その10分前に着いたのだが、集荷のトラックは「もう出ました」と受付の女性に言われる。
 
クレームにしてもよいのかもしれぬが、見知った顔のスタッフに文句を言っても仕方がない。まあいいか、こういうこともあるのだと自分で自分に納得させたほうが精神的に安定する。
 
サービスしてくれる相手に求めすぎると、かえって自分のほうが辛くなるものである。



2020年2月8日土曜日

尾道 17:31


 

 
午前中に福山でお宮参りの撮影して、帰って画像処理。夕方にデータをアップロードしたら、灯油を買いにゆく。
 
ガソリンスタンドで買う灯油は1リットル97円。昨年末は90円だったように記憶している。ずいぶん値上りしたものだ。
 
 
 
消費税が10%になってからというもの、いろいろなモノやサービスが値上がりしていて、やはり生活は苦しい。広島県の最低賃金は同時期から871円になったが、この額では生活実感としてはあまりにも少ない。
  
消費税にかかわらず、年金や保険の社会保障費はしっかり取られるし、世間の大多数の人にとって可処分所得が減っているのは間違いないのであって、これで好景気になるわけないだろうと思うのだが、オリンピックを目の前にしたこの国が不景気だのと世界に喧伝するわけにもいかないから、アベノミクスと称する政府の経済政策は間違いなく成功している。

2020年2月4日火曜日

尾道 17:39

 

 
今日から立春。たっぷりの陽射しで春の始まりらしい一日であった。
 
思い立ってサイトに「結婚式二次会」のページを作る。二次会のみの撮影は、一年に1、2回ある程度。需要はいかばかりか。 
 
二次会だとだいたいみんな酔っ払ってるし、撮影自体も結婚式ほど気を遣わなくていいので僕は好きだ。 
 
 
 
もっともそれは自分が酒を飲む人だからかもしれない。お酒を飲まないフォトグラファーだと、酔っ払ってる人たちの写真を撮るのは辛いのではなかろうか。
 
お酒ではなく、それがタバコだと僕には辛い。
 
最近はさすがにないが、以前、喫煙可の結婚式やパーティーに撮影で入って気管支をやられたものである。タバコを吸うフォトグラファーならなんの問題もないだろうけど。
 
フォトグラファーにも向き不向きがあるのです。 
 


2020年2月3日月曜日

尾道 17:56

  
 
 
 
節分。だいぶ日が長くなった。夕方5時になっても明るいのは嬉しいものである。
 
もう少し暖かくなったら、夕焼けを見ながら飲めるようになる。
 
 
豆まきをするミチコさんは何がそんなに楽しいのだろうか。大声を出すので猫が逃げ惑い、不安げな顔で見上げている。
 
まあ楽しめるのはいいことだ。僕は定点記録のように写真を撮るだけ。ミチコさんからはつまらんやつと思われているだろうが、人にはそれぞれ適性というものがあるんです。よう知らんのじゃけど。
 





2020年2月2日日曜日

東京国際空港 15:44

 

 
 
尾道に帰る。 
 
広島行きの最終便までラウンジで地道に画像処理。
 
第一ターミナルのラウンジには西日が入るのだけど、窓側のカウンター席なのに頑なにブラインドを下ろさせないおじさんが座っていて、そこだけ燦々と陽射しを浴びている。
 
飛行機を眺めていたい気持ちはわからなくもないが、やはり眩しい。
 
彼は、悪く言えば「子どもっぽい」、良く言えば「少年の心を持った」おっさんである。 
 
 
 
広島行きは10分遅れで出発。
 
CAさんたちは全員マスクをつけていて、離陸前のアナウンスで「新型コロナウイルスのため」という断りがあった。
 
マスクはまさか私用のものではあるまい。社内にどれだけマスクの備蓄があるのだろう。ウイルスの終息宣言を出るまで着用し続けるのだろうか。
 
もっとも従業員を守るためというより、ウイルス対策をしているという乗客向けのアピールかもしれない。マスクで感染を防げるものではないから。
 




東京地下鉄東西線南砂町駅 12:30




 

今日が誕生日だという二歳の女の子。
 
昨年はお邪魔した早々に泣かれてしまったが、今年はどうだろうか…
https://miharayuu-monophoto.blogspot.com/2019/02/1212.html
  
 
どきどきしながら顔を合わせると、保育園通いで人見知りが解消されたのだろうか、泣かれることなく遊び始める。途中から遊びのギアを上げると受けたらしい。たくさん笑ってくれてよかった。
 
 
公園で今日が初めてというストライダーでひとしきり遊んだあと、家に帰る。
 
するとパパがお食い初めに使うような小さなお膳に赤飯や吸い物などをよそい始める。これはお手製の誕生日祝い膳!なんとまあ、立派な尾頭付きの鯛の塩焼きまで出てきて僕は感嘆した。 
 
「おいしー」とパパががんばって作った料理を無邪気に食べる女の子は、今日の誕生日のことを覚えていることはたぶんないだろう。けど、覚えててほしいなあと写真を撮る僕は思う。
 
こういうのがたぶん「幸せ」というものなんだ。