三原由宇出張写真室

2020年2月29日土曜日

広島電鉄宮島線古江駅 13:01




 
 
 
冷たい雨が降り続く。七五三に訪れた家族はやはり寒そうにしている。
 
子どもたちはおとなしく、ぜんぜんふざけたりしないので撮影はあっさりと終わった。
 
七歳の女の子に将来の夢を聞いたら、「宇宙飛行士になりたい」とのこと。女の子では珍しい。月に行きたいのだそうだ。彼女が大人になる頃には、そういう世の中になっているだろう。
 
 

西広島から山陽線に乗り換えて尾道に帰る。 

家に着くと、石垣島が届いていた。昨年マタニティフォトを撮ったママから、生まれたばかりの四女の写真とともに島酒やそばにアオサまで入った箱が。
 
嬉しい。
 
ユウウツなニュースが多い近頃、一気に気が晴れる。本当にありがとうございました。













2020年2月28日金曜日

那覇空港 12:25

  
 
 
 
せっかくのバス搭乗だったのに、バスをタラップのすぐ真横に着けられて飛行機の写真が撮れずに階段を上る。
 
今日の内地は寒さが戻っているらしい。「神戸空港のただいまの気温は9℃」とアナウンスされる。
 
世間ではマスク不足からトイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占めに移行しているらしい。スーパーやドラッグストアの棚が空になっている写真がネットに上がってくる。
 
東日本大震災のときは、製紙工場が津波をかぶって稼働停止になって供給不足になったものだが、今はそうではない。大量に買い置きする必要はないのだが、周囲の人の行動を見て不安に駆られるのだろう。通常のストックがなくなりそうだった人にとっては迷惑なことである。
 
というか、日本では大地震がいつ起きてもおかしくないと言われているのだから、生活必需品はつねに一ヶ月ぶんくらいストックしておいたほうがよいのではなかろうか。
 
 





2020年2月27日木曜日

沖縄県那覇市牧志 11:50


 

 
お昼を食べに外に出た。観光客はだいたいマスクをつけて歩いている。
 
夕方、全国の小中学校を来月から二週間休校するように首相が「要請」したという速報が出て、教育現場は大混乱になっているようだ。
 
命令ではなく要請なのが、なんとも腑に落ちないが、できれば責任は負いたくないという首相の気持ちもわかる。
 
学校だけ休みにしても、社会そのものは通常通りでは効果があるのかどうか。そもそも二週間程度で新型ウイルスが終息するとは思えないのだが、その後はどうなるのであろうか。
 
結局場当たり的な対応に終始して抜き差しならない状況になるような…気がするような気のせいなような。
 



2020年2月26日水曜日

那覇バス14牧志開南循環線安里 21:28



 
 
ご家族のママが沖縄出身で、広島から来たパパのご両親と合わせての会食を撮影。
 
もっとも個室は狭く、食事の様子をたくさん撮ってもしかたがないので、飽きてしまった女の子と料亭の庭でしばらく遊び、最後に集合写真を撮って終わった。
 
会食場所のお店は首里の丘の中腹にある。店の前を通るバスは一日数本しかなく、すでに終バスは通ったあとだ。ゆるやかな坂道を30分ほど歩けば国際通りに出る。
 

沖縄バス65本部半島線備瀬入口 15:39




 
 
 
撮影時間を2時間遅らせると、ようやく雨が上がった。
 
広島から来た家族の写真を撮る。フクギ並木を抜けて海べりへ。ゆるゆると散歩するように歩きながら写真を撮る。 
 
初めて出張撮影する家族だと、撮られることを意識して構えられてしまうことが多いが、ご家族とは2回目の撮影だったのがよかったのだろう。砂浜でのんびりした時間を過ごしてもらえたように思う。
 
 
 
ご家族とはまた夜に会食の撮影を頼まれているので、いったんお別れ。
 
名護十字路で名護西線のバスに乗り換えて那覇に戻る。
  
那覇と名護を2時間かけて結ぶ120番の路線バスは国道を走るので遅れがちである。心配していたが、運転士さんが優秀なのだろう。夕方にもかかわらず、時刻表からわずか7分遅れで那覇の安里に到着した。
 
 









沖縄バス20名護西線第一仲西 7:21

  
 
 
本部町備瀬まで。
 
国際通りから乗ったバスは58号線に出て坂道を上る。あれ、と思ったのはバスがノロノロ走っているからで、エンジンが回転しかかったと思ったらすぐに止まりそうになるのを何度も繰り返す。
 
これは排気ガスを出すパイプが詰まっているのではないか。以前乗っていたスバル360で似たような症状になったことがある。



運転士さんは小柄な女性で、バスを停めると会社に電話をかけ始めた。
 
警告ランプが点いているとか、加速しないとか説明している。慌てる様子もない。
 
どうやら手近なバス停に入るように指示されたようで、彼女は「わかりました」と答えて再びバスを走らせる。

車内には仕事に出かける人たちが6人。バスを下された乗客は4人が他のバスに乗り換え、残りは整備士さんが車庫から持ってきた代替のバスに乗った。
 


名護には30分遅れて到着したが、本部へ向かうバスは1時間後なので焦ることもない。
 
バスターミナルの隣のベンチに先ほどの運転士さんが来て電子タバコを取り出し、スマホを見ながら一服を始めた。僕を見てバスが遅れたことを詫び、どこまで行くのかと尋ねる。

バスが途中で故障したのは初めてかと聞くと2回目だという。「通勤時間だったんで、やべーと思いましたね」
 
しかし乗客たちはどういうわけかまったく怒ってなかったなあ。沖縄だからだろうか。都会だったら怒鳴り散らすおっさんが必ずいそうな状況であった。
 
 
名護からは本部半島を一周するバスに乗り換え。年季の入ったバスは車体を揺らしながら雨の中を走る。 
 






2020年2月25日火曜日

関西国際空港 13:47

  
  

 
JTAなのでフライト中にソフトドリンクのサービスがある。

マスクをしたCAさんが使い捨ての手袋をして、飲み終えた紙コップを回収していく。コップに付着した唾液に含まれているかもしれないウイルスを避けるためであろう。
 


那覇に着いて、いつものホテルに向かう。
 
ホテルの二軒隣に、中国人観光客に人気のラーメン店がある。この数年間、いつ見てもつねに中国人の行列ができていたその店の前に人影がない。店内をのぞくと一組の客がいるだけだ。
 
それをフロントのおばさんに言うと、「みなさんそうおっしゃるんですよー」と言う。
 
新型肺炎の影響はさまざまなところに出てニュースになっているが、僕にとってはこの光景が一番の衝撃であった。
 







2020年2月24日月曜日

大阪高速鉄道大阪モノレール線彩都西駅 13:49


  
  
 
 
風は強いがよく晴れて、遠くは白く霞んだ春の空。
 
モノレールの終点まで来たのは3年ぶりくらいだろうか。
 
おうちにお邪魔すると立派な雛人形が飾られていて、その前でご機嫌な赤ちゃんを撮る。
 
もうすぐ一歳になる子だが、人見知りされなくてほんとによかった。こればかりは当日子どもに会ってみないとわからぬ。
 
幼い子どもが春らしい陽射しの中で笑ってくれるだけで癒される。
 
 

ママは欲しいカットをたくさんメモした紙を用意されていたので、撮影のはじめに拝見する。
 
すべて撮りきるのに1時間はかかると思われた。あとはそのメモの通りに撮ればよいから、僕は何も考えなくていい。
 
 

出張撮影では、「決まった写真」という結果を求める人と、「写真を撮る時間」を楽しむ人と、二通りいるように思う。
 
前者はラクだが楽しくない、後者はラクではないが楽しい。僕の個人的な感覚です。
   
ラクで楽しい撮影というのは、今のところない。