静岡県掛川市駅前 10:03
ふとパソコンの画面から顔を上げたら電車の窓から見える夕焼けがきれいだった。
もっと早くから気づいていればよかったと思うし、今気づけてよかったとも思う。
もしかしたらまったく気づかなかったかもしれない。それならそれでもいい。
つくづく僕にはこだわりがない。
仕事にももうちょっと何か「こだわりの○○!」というものがあればよかったかもしれない。
それが強みになるだろうけど、残念ながらそういうものがない。
いいのか悪いのかどっちでもいいけど、まあいいんじゃないかしらん。
フランス映画が好きで一時期よくビデオを借りて見ていた。(「ビデオ」がVHSテープだとわかる若い人はいるのだろうか)
仏映画の特徴として、結末が非常に曖昧である。なんだかモヤモヤした終わり方をする。
すっきりニコニコハッピーエンドというのがない。あれ?ここで終わるの?と思ったらエンドロールが流れ始める。
そういうのが実に人間らしくていい、と言ったら褒めすぎだろうか。
どんな人もいろんな顔を持っている。
みんなに好かれる顔もあれば、よくない一面も必ずある。
そんな、人の混沌がぎゅっと入ったのが仏映画だと思うのだ。
何かにこだわると、そればかりが強調されてしまって見えなくなるものがあるのではなかろうか。
そんな気もしている。
まあどっちでもいいんだけど。
赤穂線長船駅 18:47
日暮れがどんどん早くなる。