東海道本線小田原駅 13:27



 
 
朝、神社に伺うときは季節風が強いなと感じたのだけど、七五三のお参りの間は不思議と穏やかに過ぎる。
 
一の鳥居の前は池に面した芝生になっていて、その片隅に咲く紅い梅の花は満開である。
 
五歳の男の子の羽織にはちゃんと家紋が入っている。 
 
肩上げされたその着物が再び日の目を見るのは彼の成人式が結婚式か。
 
今はまだ誰もわからぬ。 

 

ママの母上が和裁をしているというので、着付けもぜんぶ彼のおばあちゃんがしたのであろう。
 
御歳八十とのことだが神社の階段を難なく上がる。 
  
くれぐれも健康には気をつけて長生きしてほしいと思う。
 
 
 
とはいえ五歳の彼にとっては、着物も草履も苦しいばかりで、なんでこんなもの着て知らない神社に連れてこられたのかまったくわからない。
 
九歳のお姉ちゃんはさすがにどう振る舞うべきかわかっているのだが、彼にそれを理解させるのはまず無理だ。
 
写真を撮るのでなければ彼の好きなようにさせていいのだが、それが僕の仕事である。
 
飽きっぽい彼に遊んでもらいながら写真を撮る。
 
このあたりの加減は難しい。
 


ともかくもお参りを済ませて記念写真を撮って撮影を終える。
 
家族はこのあとどこかで食事でもして家路につくのだろうか。
 
よく晴れた青空の下で過ごした今日という日は、記憶の片隅でいつか思い出される日を待つ。 
 


小田原では梅が満開である。





神奈川県小田原市城内 12:21 五歳男の子の七五三。「ねえいつおわるの?」と言われながらもなんとか撮り終える。パパとママだけだとどうしたってつまらない。遊んでいないとすぐに飽きて抱っこになってしまう。それもありだけど、やはり楽しそうに笑う写真は撮らねばならぬ。





神奈川県小田原市城内 12:27 風は強いがよく晴れていい梅は満開。「(城へ)いきたくないー」と泣く子、「ちょっとどこ行くのよ!」と母親に言われながらどこかへ走っていってしまう子、親のスマホで連写しまくる子、いろんな子どもが目の前を通り過ぎてゆく。

小田原駅のコンコース。ステンドグラスから落ちる光に気を留める人はいない。

東海道本線早川〜根府川 13:36 今日は風が強いせいか房総半島の山なみがくっきり見える。

伊東線熱海駅 14:48 リゾート21の下田行きを一本見送って、元東急8000系に乗る。荷物が多いとリゾートの固定シートよりはロングシートと網棚のある8000系のほうがラクだ。

伊豆急行片瀬白田〜伊豆稲取 16:34 週末だからかお客さん多いな。



静岡県下田市東本郷 18:24 駅近くの東急ストアに夜ごはんの買物。駅前はとても暗い。節約しているのかバスターミナル周りの街灯は消えており、うらぶれた感じがする。


ウィスキーのお湯割り。 寒すぎて写真撮ったらすぐに窓を閉める。

今夜の宿。 ビジネスホテル翔山(静岡県下田市)   フロントにクセの強そうなおじさんが座っていて「今日は雪が降った」と教えてくれる。下田では珍しく雪が舞ったらしい。ホテルは温泉を引いており、自室のバスタブに湯をためて入るように言われたのでやってみたけど、湯がぬるい。