東海道本線能登川駅 14:00
能登川で降りて駅前のスーパーで買物して戻ったら後続の新快速が遅れて米原での乗り換えが一本遅くなる。
こんなことなら米原で買物すればよかったなあ。米原駅の西口からちょっと歩けばフレンドマートがあるのに。
選択を間違えて後悔することがよくある。
もともと賭け事に弱い性質である。麻雀も競馬もほとんど勝ったためしがない。
かといってそれほど優柔不断でもない(と思ってる)から、決めるのに時間はかからない。
あっさり決めてしまうせいか、後悔の度合いもそれほど深くない。
まあしょうがない、とすぐにあきらめる。
いいのか悪いのかわからないけど。
スーパーの惣菜売場で夜ごはんを調達するのは楽しい。
今日はなにを食べようかなあと好きなものを買物カゴに入れてゆくのは、家事をしなくていい解放感を増幅させる。
すんなり決まることもあれば、行きつ戻りつして迷うこともある。
今日はやや時間がかかった。
食べたいものはいろいろあるけど、それらを全部食べられるかというとそうではない。量の問題。
老化というのはゆるやかな坂道を下りるように少しずつ老いてゆくのではなく、あるとき崖から落ちるようにやってくるらしい。
ここさいきん食事を始めるとすぐに満足してしまう。
まだ食べられるはずと思って食べるのだけど、ぜんぶ食べ終えるとお腹がいっぱいだ。
まだ50代の前半なのにこれでいいんだろうか。そのうち片岡鶴太郎みたいになっちゃうんじゃないか。
なかば本気でそんなことを考える。
それでも食べたいから買ってホテルで飲みながら食べる。
やっぱり買いすぎた、餃子の小パックは買うべきではなかった。
後悔しながら食べるのだが、あっさり忘れてまた同じことを繰り返す。
食べなかったときの後悔のほうが深いだろう。たぶん。
