長野県立科町芦田八ケ野 14:01




 
仕事じゃなければ一生来ることなかったろうなと思う場所はたくさんあるけど、今日の撮影場所もそのひとつになりそうだ。
 
長野県の白樺湖。塩尻から曲がりくねった山道を走ること1時間。

爽やかな夏空の下に広がる湖畔は人が多い。家族で来た人、恋人同士で来た人、林間学校なのか子どもたちの団体、よくまあこれだけ人が来るものだ。
 


前にお宮参りを撮影したパパから予約いただいたのだが、本当の依頼主はパパの母上であるのを撮影が始まってから知る。
 
どうりでパパに尋ねても撮影の段取りが要領を得ないと思った。
 
毎年夏、パパの家族のほかにご両親と弟家族、妹家族、4家族が白樺湖に集まって一日過ごすのだそうだ。
 
大人子ども合わせて15人ともなれば、実家に集まるのもたいへんだ。
 
それぞれの家からおおよそ等距離にある白樺湖に遊びに行くことにして集まるのはいいアイデアだと思う。
 
もっとも一番年長の子は小六で、来年中学生になって部活動することになれば、集まることも難しいだろう。 
 
それを考えて、母上は写真に残しておこうと思った。
 
 

まずは家族全員の集合写真を撮ったら、それぞれの家族ごと遊びだしてあとは三々五々家路につくらしい。
 
大家族の一日を撮るというより、家族ごとの撮影会みたいになったけれどそれでよかった。

たぶん母上は子と孫の笑顔の写真が見たいのだ。





長野県塩尻市大門 7:49
朝から強い陽射しを浴びつつ歩く。塩尻といえばぶどう棚が駅ホームや街中にあって、熟せば食べられそうな実が成っているのだが、これらは誰が収穫するんだろうか。


駅西口から徒歩10分くらいのところにニコニコレンタカーがあってよかった。

さすがに標高1400mまで上がると下界より涼しい。



塩尻のスーパーの店先に「かんば」が置かれている。お盆の迎え火・送り火に燃やすものらしい。お盆の風習や飾りは地方によって違って興味深い。

中央本線塩尻駅 16:17
東京まで。小淵沢行きは3両でだったが首尾よく座れて仕事できる。

中央本線すずらんの里〜富士見 16:56
山に囲まれた町に暮らしてみたかったのだ。

中央本線小淵沢駅 17:20
山手線に乗り換える新宿駅の雑踏を思い出すとユウウツになる。