岡山電気軌道東山本線城下 12:45
今年の桜は急ぎ足に咲き過ぎる。
岡山城の見える公園の花は早くも散り始めており、入社式をすませたばかりなのか、黒いスーツを着た若い女性グループは笑いさざめいきながら写真を撮っている。
桜の季節の七五三はおすすめである。
神社は空いているし、花はあって彩りもいいし。
七歳の女の子はやや緊張気味ながら、桜の向こうで微笑む。
慣れない着物を着てがんばっているのがよくわかる。
一方で二つ年下の妹ちゃんは、人見知りという言葉を知らないかのように遊んでくる。典型的な長女次女。
神社での参拝を終えた家族は、ゆるやかにカープする旭川に沿って岡山城まで歩く。
みなカメラを意識しない素の表情である。その時間がとてもいい。穏やかな春の陽射しに包まれた七五三であった。
撮影終わってふたたび東京へ。
新快速乗ってて寒くなってきたな……と、カメラバッグに入れといたパーカー着ようとしたら、ない。どっかに落としてきたらしい。ぜんぜん記憶がない。
京都で途中下車して、八条口のGUで買い直した。無駄な出費である。こういうの年に2、3回はあるなあ。