宮崎県椎葉村下福良 13:06





 
 
  
 
雨の日曜日。山間の小さな村へ車を走らせる。
 
川沿いに伸びる道の両側は見上げる山。初めて訪ねたのは5年前。かつては細くすれ違うのもやっとだった道も年々トンネルと橋が整備されて運転しやすくなった。
  
それでも着いた村の佇まいは変わらない。谷間にうずくまるような集落が村の中心地。また来たなあと思う。
 


四歳の女の子は雨の中でも目一杯遊ぶ。一歳の弟くんも彼女を追いかけるようにして動き回る。元気が有り余っているのだろう。
 
まだ目を離せない年齢だから、見守るパパとママはたいへんだろう。子育て自体が終わりのない体力仕事である。
 

 
子どもたちはひとしきり遊んで帰り、お昼ごはんを食べ、パパが絵本を読むのを聞く。それをママがお昼ごはんを食べながら眺めている。何の記念日でもない、ごく平凡な日曜日の光景。
  


まったく変わらないように思える日々の光景も、あとで見返せばずいぶん変わっているものだ。
  
写真は撮らなければ残らない。時間は決して戻らない。だから撮っておきたい。パパとママが写真に残る日常を。