東京地下鉄千代田線根津駅 12:15

 
 

 
水天宮ではまだ霧雨のようだったのに、根津駅で降りて地上に出ると、しっかりとした雨粒に変わっていて内心困ったなあと思う。
 
おまけにツツジ祭りを目当てに神社にやってきた人たちが多い。 
 
 
 
約束の時刻の20分前に行ったらば、すでに七五三の着物を来た男の子とママがいて、聞けば早く来てすでに祈祷も済ませてしまったとのこと。 
 
これも非常に困る。
 
ママはなんでいけないのかわからないという顔をしているが、すでに終わってしまった七五三をもう一度やらなければならないからである。
 
男の子は楽しくもなんともない場所で、好きなこともできず、すでに飽きて疲れてしまっている。

「ねえ、こんどなにすんのー?」「お写真撮ってもらおうね」「えーやだ」

という状況から、子どものメンタルをリカバリするのはたいへんなのですよ……。
  
  
  
それでも遊び始めると、一気に表情が変わる。

三つ上のお兄ちゃんがしっかりしていて、弟くんをリードしてくれるのが助かった。
 
男の子だからやんちゃなのが当たり前のところ、冷静に状況を判断してくれる。3年前にお兄ちゃんの七五三も撮ったが、ずいぶん成長したものだ。弟くんもいずれお兄ちゃんのようになってゆくだろう。
 
 

遊びながらなんとか1時間を過ごした。途中で雨が止みかけたのもラッキーだった。 
  
もっとも家族は2時間くらい神社で過ごしたことになる。だいぶ疲れただろうと思う。 
  
撮影終わったら早く帰りたい、子どもにそんな気持ちになってほしくない。楽しかったと思いながら帰ってほしい。
 
そういうわけで、神社には約束の時刻ちょうどにお越しください。子どもの着付けは予定よりも早く仕上がることが多いです。祈祷は撮影時間内に行ってください。祈祷中に撮影できない神社でも、十分な量の写真が撮れます。