広島県福山市駅家町近田 17:55


 

   
夕方、何回かお世話になっている福山の眼鏡屋さんでネット掲載用の写真を撮り、ついでに息子さんの中学入学記念の写真も撮る。
 
6年前の小学校入学のときはまだママにべったりだったのに、「もういいっスか」と撮られるのを嫌がるようになっていた。
 
公園には一本だけ遅咲きの桜が残っていた。
 
 
 
夕方からの撮影だったので、朝はのんびり。
 
ぼんやりツイッターなぞを眺めていたら、聞き慣れないエンジン音がする。
 
はじめはヘリコプターが近くを飛んでいるのかなと思っていたが、ミチコさんが外から呼ぶのでベランダに出てみたら、ぼんやりした曇り空の下を飛行船が飛んでいた。
 
ライトシップA-60+という機種である。
 
飛行船に向かってベランダで白いタオルを振る。飛んでいるのは300メートルくらいの高さであろう。パイロットが気付けば近くに来てくれることもある。

飛行船は尾道市の上空を2回、大きく円を描くように旋回してから、西の方に去っていった。
 
 
 
飛行船には少し思い入れがある。
 
埼玉の戸田に住んでいた頃は桶川市の河川敷に係留地があって、よく写真を撮りに出かけたものだった。当時は日本飛行船という会社が、桶川〜東京の遊覧飛行をしていたこともあり、飛行船はなかば日常的な存在であった。
 
その地を離れて尾道に移り住んだのは、10年前の今日である。
 
東京駅から猫3匹を抱えて(重かった)新幹線に乗り、小雨降る中、坂道を上ったのを思い出す。
  
我が家のささやかな記念日に飛行船が尾道を飛んだのは、神様からのプレゼントなのかもしれない。
 

*2012年4月11日の引越しの様子はこちら