青空の下で色づいたイチョウが鮮やかである。その木々の向こうに朱塗の五重塔が見える。外国人が好みそうな日本的な景色であるなあと思う。
三歳の女の子は物静かで、遊んでも楽しいのかどうかわからないけど、けっこう楽しんでくれたみたい。
30分におよぶ護摩祈願が終わっても疲れた様子もなく、とことこ僕のあとを追いかけてくる。
初めての七五三が楽しく無事に済んでくれたらそれで十分。
七五三は写真を撮るためにあるのではない。家族のための行事だ。
彼女が大人になったときに今日の記憶は残っていないだろうけど、写真でそのときの家族の雰囲気を感じてくれますように。