東京都荒川区南千住 12:04
誰もが知るようにAIの進化というのは日進月歩であって、その性能は加速度的に上がってゆく。
いつも使っているLightroomという画像処理ソフトにもAIが入っていて、よくそのお世話になっている。
文章や絵や写真も映像もすべてAIで作れてしまうのだから、当然音楽だってできるだろう。
Twitterでいろんな業種や趣味の人をフォローしてると、思わぬ情報が流れてくる。
Sunoという生成AIで作った音楽をアップしている人がいた。
へえ、どんなものだろうと思って見に行く。とりあえず5回は無料で音楽作れるらしい。
英語の海外サイトだが、操作はそれほど難しくない。
さしあたって「小さな子どもが楽しく遊ぶ」というプロンプトを入れると、数十秒ほどで2曲できあがった。
聴いてみたらば……完成度が高い！僕の写真のイメージにかなり近い！すげえなこれ。
今まで著作権フリーの楽曲をダインロードするサイトで時間をかけて探していたのがまったく無意味に思えてしまうくらいだ。
月10ドル課金すれば500回作れるらしい。
そんなにたくさんいらないけど、すごく便利だ……便利に違いない……けど……
いいんだろうか。
今まで地道に曲を作ってはアップしていた人たちに申し訳ないのではないか。
人が作る価値や意味をまったく無視してしまっていいのだろうか。
人はどうしたって易きに流れる。
たぶんそのうち罪悪感も薄れてそれを使うようになるだろう。
AIは罪だなあ。そう思いながら僕はそのサイトをブックマークする。
