高崎線鴻巣駅 12:57
埼玉も鴻巣まで来ると「北関東」と言って差し支えないんじゃないか怒られそうだけど。
と思いながら、神社の境内で空っ風を浴びながら七五三参りに来る家族を待っていた。
短い参道の桜の木はとうに裸になっていたが、巨大な松の木に隠れるように立つ銀杏の葉が青空に鮮やかなコントラストを描いている。
車から降りた数え三歳の女の子はパパにしがみつくように抱っこされて来た。
彼女が裸足であったので足袋を履いてもらう。嫌がるかと思ったら意外にすんなり履いてくれたのでひと安心。草履もそのまま履いてもらった。
パパは娘を溺愛気味である。
そのせいか女の子は抱っこをパパに抱っこをせがむ。
父娘の繋がりを描いたトヨタのCMを思い出す。
彼女が思春期になったらどうなるんであろうか。いらぬ心配だけれども。
すぐにイヤイヤを発動しそうになる彼女を遊びに誘いつつ、おじいちゃんおばあちゃんも交えた集合写真を撮って1時間が終わる。
ママのお腹には二人目になる男の子の赤ちゃんがいる。
4年後には二人分の七五三をするだろう。
まだまだ先のように思えていつの間にかそのときになっている時間は少しも止まってくれない。
鴻巣には何度も来ているのに初めてこのレストランの存在に気がついた。サンプルショーケースにラーメンがあったので入ってみるも、品切れと言われミートソースを注文。ホール係の元気のいいおばさんは厨房に向かって「おくさまー、ミートできます?」と聞く。奥様の作ったミートソースはおいしかった。
店内は広い。平日のランチタイムなのにお客さんが誰もいなくて静かだ。ゆっくり食べてコーヒーまで飲んで店を出た。建物の造りから、1970年代にできた店と思われる。