Cronulla(クロヌラ)へ


シドニーで一日だけ、フリーの日を作った。
グーグルマップを眺めて適当に行先を(海を見たかったので)クロヌラという町にした。
シドニー付近の複雑に入り組んだ入江のひとつである。
予備知識はまったくない。たぶん行っても観光名所などなさそうなところである。

というわけで、セントラル駅からスタートする。
これぞ「ターミナル(終着駅)」という雰囲気のある駅だ。頭端式のホームが並ぶ。
日本でいうなら上野駅に似ている気がする。




Opal(オパール)カードを買った。
スイカやイコカのようなICカードである。
初回購入時のチャージ金額が40AUドル(約3300円)と高い。
が、通常運賃の4分の1くらいの値段で電車に乗れる。
お得なのかよくわからない。
 


クロヌラ行きの電車が入線。データイムのクロヌラ行きは、20分に1本くらいの頻度である。

  

セントラル駅から約1時間でクロヌラ到着。ここは終着駅。この先に線路はない。
 



クロヌラ駅東側の商店街。海辺の町だからかどこか開放的な雰囲気。ぶらぶら散歩するにはちょうどいい感じ。日本でいうなら、逗子か葉山という感じだろうか。
 
 


地下道を通って駅の西側に桟橋がある。
入江の対岸、Bundeena(バンディーナ)に向かう船。
 

これはまさしく渡船だ。 
 

入江の両岸には、お金持ちの人が住んでいそうな豪邸がびっしりと建っている。 
 


20分ほどでBundeenaに到着。
桟橋から砂浜まで徒歩3分。海水浴する人多し。
水着にバスタオル巻いただけで船に乗ってる人もいた。 
  
 


次の船は一時間後。公園のベンチで画像処理してると見知らぬ鳥が餌を求めて近づいてきた。オーストラリアでは、今まで聞いたことのない鳥の鳴き声があちこちから聞こえてくる。 
 

一時間のバカンスが終了。帰りの船がやってきた。 
 


ぼんやりと海を眺めながら船に揺られる時間。
観光名所をせわしくめぐるより、僕はこういう旅がしたい。
 
 
 
(追記)
帰りの電車で「切符、ICカードを拝見しまーす」という抜き打ち車内検札を受けた。
男の検札員にOpalカードを出したら、検査端末にエラー表示が出たようで一気に表情が険しくなった。どうやらクロヌラ駅で出たときに読み取り機タッチしたつもりが読み取れていなかった模様。
欧米の公共交通機関で不正乗車に対する罰則が厳しいのは知っている。
「まずいなあ」と内心思いだながら、今日初めてOpalカードを使ったこと、ちゃんとタッチしたことを必死にアピールするとなんとか見逃してもらえた。

日本では、不正乗車したら運賃の三倍を払うという規則があるが、海外では警察沙汰になることもある。どうか気をつけられたし。