尾道 17:28
何件かの発送を終えていつものように買物に出かける。
昭和の古い建物が残る尾道だけど、毎月のようにそれらがひとつ一つ取り壊されて更地になったり、新しい家が建ったりする。
中心部のまとまった土地には10階建くらいのマンションが建設中である。それを見るたびに僕は心の中でため息をつく。
所有者にしてみれば、断熱材も入っていない古い家を片付けて新しくしたいと思うのは当然だろう。不便な家を維持する義務もない。
でもさ、尾道の街の良さって、そういう古い雰囲気が残るところじゃないのか。僕はそれが好きでこの町に住んでいるわけで。
それらは建築的にはさほど価値がなくとも、それらが集まって尾道という町の価値を作っているのではないのか。
そういえば京都の古い町家も年々数を減らしているらしいし。
古さというか歴史を大切にしないのは国民性なんだな、きっと。