尾道 17:37


 

今年の冬は暖かくて、とても助かっている。
家の前の水神さんに備えているコップの水が氷っている朝がない。
  
いつものように発送品をヤマト運輸のサテライトに持ち込む。
 
宅急便で送るのはアルバムである。受付係の女性は僕を「あ、また来た」と心の中で思っているはずだ。それでも毎回律儀にメジャーで箱のサイズを測る。
 
アルバムを入れるのはいつも同じ箱なのだから、その作業を省略してもよさそうなものだと思う。僕だったらそうするだろう。
でもそれを自分で勝手に判断しないほうが正しい。世の中というか社会はそうなっている。
 
  

朝起きると猫のトイレを掃除してゴミ出し(火曜日は燃えるゴミの日)、洗濯機をまわす間に掃除機をかけて、そのあと洗濯物干す。これでだいたい1時間半。
 
これで小さな子どもがいれば、子どもを着替えさせて食事を作り食べさせて保育園に送り出す準備をする…これらの面倒な複数のタスクを世の母親たちは毎日こなしているのかと思うと、みな偉い。偉すぎる。
     
家事というのは評価されることのない無償の労働である。それが好きな人もいるだろうし、嫌な人もいるだろう。だからせめて月イチは給料のようなご褒美がほしい。僕はそう思う。