東海道本線高槻駅 12:57
撮影終えて歩く芥川沿いの道にはところどころに日陰があって、小さなオアシスのようである。
土手の下の家の庭先に夾竹桃があって、もっさりとした緑の中に白い花が咲いている。カメラバッグのポケットに入れておいたペットボトルの水を一気に飲んだがもうぬるま湯であった。
公園には撮影した家族のほかにもう一組の母子が遊んでいたが、気がついたらいなくなっていた。それほど暑かった。
二歳半の女の子は無邪気に遊ぶ。イヤイヤ期もあろうが子どもは二歳のときが一番かわいい。
なんたって楽しいことに「楽しい!」という顔をするのがいい。
小さな子どもにとっては楽しいことがすべてである。明日には忘れているかもしれないけれど、何の記念日もイベントもない今日という日を写真に撮らせてくれてありがとう。
パパとママの結婚式を撮影してからもう7年。
いろいろあったような気がするけど、これから先もいろいろあるのは間違いないわけで。家族の物語の続きがまたいつか見られたらいいな。
橋のたもとに地蔵堂があり、その脇に水門跡らしき石垣があった。
さらに東(高槻駅)のほうに向かってあるくと江戸時代に建てられたような商家がところどころに残っていて、その道が昔の街道筋だと知れる。
ググってみたら高槻市芥川は西国街道の宿場町であったとのこと。30年くらい前までは本陣の建物や一里塚の木も残っていたらしいがすでに跡形もない。
せっかくある歴史というソフトをもっと大事にしていたら、高槻市の都市としてのグレードも上がっていたであろうにと思う。今では大阪のベッドタウンのひとつに過ぎぬ。なんかとてももったいない。