新宿南口交通ターミナル 20:59

  
 
 
 
「エトワールセト号」で尾道へ。
 
新宿に着いたときには発車時刻までにまだ余裕があると思っていたら、一軒しかないコンビニは混雑しているし、待合ロビーの椅子は埋まっている。発車30分前に外ホームの隅っこにあるベンチを見つけてあわてて今夜の一杯目を飲む。
 
夜行列車なら暗い車窓に流れる町の灯火を眺めながら飲めるのだろうが、夜行の高速バスははじめからカーテンが閉まっているし、同乗客はみなスマホに目を落として沈黙しきっており、およそ気兼ねなく酒を飲む雰囲気ではない。でも飲むけど。
 
新宿を出たバスは首都高3号線に乗り西へ向かう。ほんのり酔いが回って気持ちよくなる。
バスでも鉄道でも船でも適度に揺られながら飲むお酒はおいしいものだ。でも飛行機は揺れないほうがいい。