兵庫県豊岡まで。もう少しで梅雨が明けそうな暑さである。
夏の雲を眺めながら山陽本線で姫路に着いて播但線に乗り換え。
ちょうど夕方のラッシュ時になっていた。旧国電の103系を改造した2両の電車は学校帰りの高校生で満員。放課後の教室をそのまま持ってきたようだ。それでも彼らが騒いだりしないのはスマホをずっと眺めているからだろう。いいのか悪いのか。
寺前で、これも国鉄時代から走っているキハ40に乗り換えて和田山まで。乗客はまばらになり、ディーゼルエンジンの重い響きと線路の継ぎ目から聞こえる軽い打楽器のような音だけ聞こえてくる。こういうのが旅の醍醐味なんである。僕だけかもしれんけど。