東海道本線米原駅 14:21
尾道から東京までの道のりは、関ヶ原を越えて岐阜あたりが中間地点になる。
逆に西に向かえば福岡あたりが同じ距離。
東京ー岐阜
岐阜ー福山
福山ー福岡
これらの距離がほぼ同じ約400kmなのはとくになんの意味もないのだけど、なんとなく文化的な境界と関係あるようなないような。
同じ広島県でも安芸(広島)と備後(福山)では違いますし。
近江平野を走る新快速に乗っていると、田起こしされて水が入り始めているのが見える。
乾いた景色にようやく色が生まれて、春になるなあ思いながら眺めている。
もともと自然が見せる季節の移ろいが好きな性質であった。
高校生のときも校舎から見えるクスノキの色の変化に感じ入ってたし、大学生のときもキャンパスで色づく銀杏を見上げていたときの記憶がまだ残っている。
クスノキは常緑樹だけど、新緑の頃は淡い緑が湧き立つようになる。
それらを見るだけでなんとなく満足できるのだから、安い趣味である。
九州生まれだからか、秋に落葉して素寒貧となった樹木が広がる景色はどうも寂しい。
野山に緑が芽吹く季節までもうすぐ。