鞆鉄道新川線六本堂 11:30

 
 
 
  
春眠暁を覚えずというけれど、昨日にようやく名前が決まった赤ちゃんはぐっすり寝ていて、ゆすっても声をかけても、少し身じろぎするだけでまったく起きる気配がない。
 
生まれて10日目だから、ずっと寝ていて当たり前だ。
 
寝ている新生児は、まだ人間になりきれていない生命体のように思える。声を上げて泣き始めると、とたんに人間味が現れる。
 
ニューボーンフォトには寝ていてくれたほうが撮りやすいのだが、むにゃむにゃ顔を動かして表情らしきものを見せてくれるほうが僕は嬉しい。
 
結局、1時間ちょっとパパとママががんばってみたが、赤ちゃんは起きることなく、ずっと夢の中を漂っていた。
 
「しようがないですね」と大人同士で笑い合って撮影終了。
 

 
帰りは車で送ってくださるというのを、毎度のごとくお断りしてバス停まで歩く。

福山市と尾道市の間の、丸く海に張り出した小さな半島の真ん中あたり。
  
なだらかな山に囲まれた集落には、いくばくかの田んぼが広がって、トラクターに乗ったおじいさんが土を起こしている。
 
小さな小学校の校庭では、体育の授業なのか体操服姿の十数人ほどの子どもたちがボール使って運動している。

のどかな春の陽射しがそれらを照らしている。15分ほど歩くだけで、軽く汗ばむような陽気である。
 
今年は一気に春がやってきた。
 
 
 
とある民家の庭先に、黄色の小さな花をいっぱいにつけた木が植えられている。歩いていなければ気付かずに通り過ぎていただろう。
 
なんの木だかまったくわからないから、家に帰ったら写真を見て調べてみよう。

  
山陽本線尾道駅 7:49 福山市まで。

田んぼの畦道のナズナ。春だなあ。



とある民家の庭先にサンシュユがあった。漢字で書くと山茱萸(読めない)。となりにはオリーブの木。そこの住人が好きで植えてるのだろう。

広島県福山市熊野町 10:59

なんの品種かわからないけど桜も咲いていた。



バス停の前の古ぼけた倉庫に年老いたコーギーがつながれていた。近づくとのそのそ起き上がってきて、また奥に引っ込んだ。

山陽本線福山駅 12:09 駅前でラーメン食べて帰ろうかと思ったが、次が1時間後なのであきらめる。山陽線の福山〜三原間の12時台は、ついに1本だけになってしまった。ローカル線じゃないか。


昼ごはん。 中華そば。味が安定した。



青空の下の満開のハクモクレン。


蝙蝠の羽ばたく小さきシルエット。



夜のおさんどん。

菜の花のおひたし ホタテとアスパラのバター炒め 鳥鍋 サラダ