尾道 16:05
家にいると家事と猫の世話でほぼ一日が終わる。
家事といっても、ゴミ出しとか掃除とか夕食を作るとかはっきりした仕事だけではなくて、まあほんとに名もない用事をこなしていると1時間くらいあっという間に過ぎている。
さいきんの夫婦だと、家事や育児をするのが妻と決まっているわけではなくて、夫も当たり前のようにやっている。
僕は昭和生まれだから、夫は家と会社の往復だけ、家事を切り盛りするのはもっぱら妻、という『サザエさん』のような家庭環境を子どもの頃まで当然のように思っていたけれど、時代はすっかり変わりました。
そういえば、もうずいぶん前のことだけど、ミチコさんから「いつになったらわたしを養ってくれるの?」と言われたことがある。
とりあえず今はそれが実現できてる……と思う。家事も含めて。
今週はだいぶ冷え込むようで、毎朝起きると時計の下に小さく表示されている気温を見る。
しばらく前が16℃くらいだったのが、昨日今日は13℃まで下がった。
廊下などは10℃以下である。断熱のない昭和の家はことさら寒い。
年老いて痩せ細ったきゅうちゃん(猫)が寒そうにじっとしているので、電気ストーブをその前に置く。
猫も若いうちは寒さも平気のようだけど、歳をとると体にこたえるのだなあ。
おそらく僕もそのうちそうなる。
それでもたぶんこの古い家に住み続けてるだろう。