東京地下鉄東西線浦安駅 20:59
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とある家族の日常を撮った。
風邪気味で会社をお休みされたようで、ママは午前中病院へ。その間はパパが子どもと遊んだ。
午後は家族で買物へ。ごく平凡な休日風景となった。
ママが病院から帰ってくるまで、パパは公園で遊び、スーパーのキッズスペースで遊び、食品売場の片隅にある休憩スペースでお昼ごはんを食べた。父娘の後からくっついて歩いていると、彼は振り返って「何するわけでもないんですけどね」と言い訳のように僕に言った。そうなのだ。「子どもを見ている」ほかに何かをするわけではない。ちょっと目を離せば、子どもはキッズスペースのおもちゃを通路に放り投げるし、仕切りを乗り越えて頭から落ちそうになる。
僕とて溜まっている画像処理の仕事をしたいところだが、二人の様子を眺めているほか何もしない。「日常」の写真を撮ると、いつもの仕事の撮影とは違う疲れ方をするのがわかってきた。
日常とは平凡で退屈きわまりないものだ。でもそれが幸せと呼べるものなのだろうと思って撮っている。