宮崎交通神椎葉線椎葉下区 8:33
宮崎交通神椎葉線椎葉下区 8:33
長崎へ。
日向までバスで出てJRで大分まで行き、高速バスに乗り換えて長崎まで。9時間半の道のりである。
バスに乗ってとりあえず真ん中あたりの席に座ると、宮崎交通の運転手さんは「その席でいいですか?」とわざわざ確認してくれた。「貸切だから好きなとこに座ってください」というので喜んで運転席のすぐ後ろに座る。
運転手さんは延岡から日向の営業所に移って三年目。椎葉線はやはりたいへんなのだそう。「おばちゃんの車が一番困っとですよねー。トラックとかは全然大丈夫」国道はかなり整備されているが、諸塚村から椎葉村への道にはまだ所々に細い道が残る。すれ違いには神経を使うだろう。今日も崖を回るカーブからひょいとおじいちゃんが運転するスクーターが飛び出してきて、急ブレーキがかかった。
天気がよいので景色を眺めて飽きない。谷底を流れる川の色がサファイアのような青色をしている。いわゆる「観光スポット」に乏しい奥日向路ゆえ世俗化していない良さがある。場違いなホテルなぞはまったくない。無責任な旅のフォトグラファーはこのままであってほしいなと思っている。