広島県尾道市向東 12:05




 
 
 
珈琲豆ましろさんの商品撮影。オープン前にサイト用の写真を撮ったが、今回はギフト用の商品が増えた。
撮影中にも豆を買い求める人が何組か来店される。店内ではコーヒーの焙煎体験もできるようになるとか。オリジナルパッケージのコーヒーバッグを作って結婚式のギフトにもできるそう。がんばっているなあと思う。

珈琲豆ましろ
https://coffeebeans-mashiro.com

 
撮影終えて機材を片付けていると、店主から「三原さんにとって写真の良さって何ですか」という質問を受ける。
考えるまでもなく答えは決まっていて、写真の良さはシャッターボタンを押せば写ることである。時間をかけなくてもいい。誰にでもできる。そう言うと彼は拍子抜けしたような表情を見せた。
 
もしかしたら「人を幸せにする」とか「思い出を残す」とかかっこいい答えを期待されていたのかもしれない。しかし僕にとってはそれらは二次的なことであって、写真の良さは誰でも簡単に撮れて、なおかつその場で見て楽しめることである。
  
ましろさんのお店サイトのトップページには立派な理念が掲げられている。僕にはそういうものがまるでない。ただふらふらどこかへ行って写真を撮るだけだ。何しろ写真は誰にでも簡単に撮れるのである。僕の果たす役割なぞたかがしれている。願いがあるとするなら、誰もが健康で幸せに過ごしてもらうことだけど、それって写真とはあまり関係ないよね?
 
今日は家に帰って仕事するのがもったいないような青空である。どこかに出かけたい気分になるが画像処理やら発送作業があるし、そろそろ確定申告の準備もしなければならぬ。暖かい日の夕暮れ、ベランダにぺたりと座って空を眺めながら酒を飲むのが僕の幸せ。