飯田線三河東郷駅 16:32



 

 
 
 
ママの実家近くにある小さな神社でお宮参りの写真を撮る。
生まれてちょうど1ヶ月の赤ちゃんはぷくぷくとしていてかわいい。おじいちゃんおばあちゃんにとっては初めての女の子の孫だそうだ。

撮影終えて帰ろうとすると、次の電車まで約1時間ある。駅の周りをぶらぶらしようと思っていたら、ママが「設楽原(したらがはら)の戦いって知ってますか」と聞く。歴史好きならわかるその名前は、織田・徳川の連合軍が火縄銃でもって武田勝頼を圧倒した「長篠の戦い」であるという。その古戦場がご実家の近くだということで、あれよあれよと言う間にママの父上が車で案内してくださることになった。

有名な長篠合戦絵図に描かれている馬防柵を見、資料館へも連れて行っていただいた。歴史の教科書で見た絵図から、合戦場は開けた草原のような場所だと思っていたのだが、実際は小さな川を挟んだ狭い谷間である。無骨な柵越しに武田の騎馬軍団が迫り来る様子を想像してみるが、いかにも馬が走りづらそうな地形である。なぜ勝頼はこんな場所で騎馬戦を仕掛けたのであろうか。信玄の息子は馬鹿だなあと思う。川の東側には武田側の武将の供養塔があちこちにあるそうだ。
百聞は一見に如かず。貴重な見学であった。ありがとうございました。