大阪市北区梅田 14:46

 

 
 
  
結婚披露パーティーの撮影。
新婦の会社の上司がスピーチで、仕事中はあまり笑わない彼女が今日はよく笑うと言う。誰しも仕事とプライベートの顔は違うだろうが、仕事で見せない表情を見られるのも結婚式ならではかもしれぬ。
生年月日が同じだという二人は仲がよさそうで、末永く幸せになってほしいと思う。結婚おめでとう。
     
パーティーの途中で、ときおり窓から外を見ると街路樹が風で大きく揺れている。送賓後のポーズ写真は外で撮りたかったがあきらめて建物の中で撮った。
 
結婚式の撮影で、ときどき式場の人から「時間がないので××(撮影スポットやシーン)では撮れません」というようなことを釘を刺すように言われるときがある。フォトグラファーは基本的に結婚式の進行を遅らせて撮影することができないから、はいと言うしかない。しかし、もやもやしたものが残る。
 
フォトグラファーにとってはその写真が撮れなくても、一向に困らないのである。むしろ撮影枚数が減って画像処理作業の負担が軽くなる。困るかもしれないのは写真が残らない新郎新婦のほうであって、前のセリフは新郎新婦に言うべきなのだ。僕が持ち込みだからかもしれぬが、写真も式場が提供しうるサービスのひとつだと意識しているところは少ない。