山陽本線尾道駅 7:03
京都へ。
土曜日朝の電車は通学の高校生がいなくてがら空き。それでも平日と同じ7両編成でやってくる。(昼間は3〜4両)
東京や大阪といった大都市圏だと休日ダイヤがあるが、岡山地区のJRにはそれがない。スジ屋さんが面倒がって作らなかったのかどうなのか。しかしいずれは効率化の名のもとに休日の減便や減車が行われるだろう。
先ごろ岡山の大手バス会社が大規模な路線廃止を検討しているとのニュースが流れた。自治体からの補助金が出ている路線もあるが大半は赤字である。廃止対象路線のある自治体は反発するが、バス会社は民間企業であり採算の取れない事業を続ける理由はどこにもない。そこに「公共」交通機関を「私」企業に任せてしまった問題が露呈する。今後人口も減り、景気がよくなる見込みはほとんどないから、民間企業により公共交通が縮小されてゆく傾向は変わらないだろう。
かつてJRに民営化される前の国鉄は赤字路線を維持するのに税金が使われているという批判を受けていた。その見解は正しかったかもしれぬが、それから30数年が経ち、JR北海道は道内のほとんどを廃止対象路線とし、JR九州は大幅減便するダイヤ改正を行う。地方自治体は再び税金でもって公共交通機関を維持しなければならなくなるという課題に直面している。