大阪市高速電気軌道四つ橋線肥後橋駅 15:13

  
  
 

 
以前結婚式を撮影した新婦さんは多才で洋服のデザイナーもされている。

彼女がデザインした服をテレビの通販で売るのでそのための資料的な写真を撮る。
  
服を着てカメラの前に立つモデルさんはデザインした彼女自身。本人が半信半疑ながらもテレビ局はそれがいいらしい。
 
始めはぎこちなかったが、すぐに勘をつかんですんなりポーズを取る。
 
服は9パターンくらいあり、ラフに着られてエレガントに見えるデザインであった。芦屋に住んでる人たちが着ていそうな感じ。ファッションには疎い僕の感想です。

 

撮影したのは彼女のオフィスの一角で、ファインダーを覗いて立ち位置を決めたらT字にバミリテープを床に貼る。
 
この作業を覚えたのはフォトグラファーになる前のことで、東京でエキストラやモデルのような仕事をしていたときであった。テレビドラマやCM撮影では、監督やカメラマンが指示するとADさんが腰に提げたテープでもって「バミる」のである。
 
日給が1万円を超える仕事はほとんどなく、エキストラだと日に3000円台のギャラしかもらえぬのですぐに生活が困窮してしまったのだが、撮られる側から撮影現場を見学できたのはいい経験であった。