福塩線府中駅 11:43








 
 
 
神社は小高い丘の上にあり、急な階段をようやく上り切ると赤ちゃんを抱っこしたママが待っていた。
 
ママのご両親も来ておられたが、男の子二人に続いての女の子の赤ちゃんである。明らかに母上のテンションが違うようだ。
 
祈祷が済んで、神主さんのご厚意で拝殿内で赤ちゃんの写真を撮らせていただく。
 
ママが赤ちゃんのとき、お宮参りに使ったという祝い着が出てくる。
 
着物風の服を着せられた赤ちゃんはかわいい。頭にはママが手作りした花飾り。
 
相好を崩してあやす母上を見ながら、女の子って華やかでいいなあと思う。
 

  
その赤ちゃんの写真を撮っている間、お兄ちゃん二人はよそいき服を脱いで、子犬のようにひたすら遊んでいる。男の子ってそういうものよね。
  
他に訪れる人もいない小さな神社で、蝉の鳴き声が聞こえてきそうな、眩しい陽射しの中のひとときに佇んでいる。