東急電鉄目黒線武蔵小山駅 14:45



 



 
二件目の撮影終了。ハーフバースデーの赤ちゃん。
なかなか馴れずに笑ってくれなくて、パパとママは疲れただろうと思う。

撮影のとっかかりは難しい。よくあることなのだが、撮影が始まるなり「さあ撮ってくれ」と言わんばかりに子どもをカメラの前に差し出すようにされると困る。フォトグラファーがすぐに子どもを笑わせてくれるだろうと思うのかもしれないが、無理な話である。見ず知らずの大人にすぐににっこり笑いかける子どもはいない。たいていすぐに泣かれてしまう。
 
撮影終わって、パパから子どもの写真を撮るコツは何か聞かれた。ちょっと考えて「子どもを楽しませること」と答えた。
小さな子どもは愛想笑いなぞできない。楽しくなければ笑わないし、楽しければ笑うのである。子どもの前で大騒ぎしておもちゃを振っても子どもは楽しくならない。笑ってもらいたければ楽しませるしかない。子どもひとり一人楽しいと思うことは違うから、それを探る。写真を撮る以前の課題である。