敦賀へ。
北陸線の長浜駅から乗った敦賀行きの電車には、夜10時過ぎにもかかわらず受験生らしい高校生がたくさん乗ってきた。塾が終わったのだろうか。
会話を聞いていると勉強のことばかり。年が明ければセンター試験である。入試の結果で人生が決するわけではないが、今の彼らにとってはそれが全てであろう。
僕は高三のとき、親に内緒で取り寄せた東京の写真専門学校のパンフレットが見つかって怒られた思い出がある。大学に行かず、高卒でその道に進んでいたら今はどんな写真を撮っていただろう。それともさっさと挫折して、また違うことをしていたか。
おそらく僕はこれからも、ふらふらと生きてゆくことだろう。