山陽本線倉敷駅 11:19
生まれて1ヶ月を過ぎた赤ちゃんは少し眠たかったのか、ややぐずり気味。
それでも泣き出す前にある程度撮れてよかった。
赤ちゃんには今年で八歳と五歳になるお姉ちゃんがいて、これで三姉妹ということになる。
当然ながら家族に男はパパだけ。
ママと姉妹が撮影用の衣装や小物に「かわいー!」と声を上げているとき、彼は一人でキッチンでずっとスマホを眺めている。
寡黙なパパは女子の会話についていけないのであった。
リビングの壁には、フォトスタジオで撮った姉妹の写真が飾られている。
そのうち三姉妹での写真も撮りにゆくのだろう。
そんな写真が少しずつ増えて、やがてそれらが少し色褪せる頃、母親になった子どもらがここで赤ちゃんの写真を撮るかもしれない。
家族写真を撮っていると、そんなことばかり想像してしまうな。
倉敷駅に戻る途中で見かけた古い写真館。写真がたくさん飾られていた。