北陸鉄道浅野川線大河端駅 15:36
子ども向けの発達支援教室を展開している会社からの依頼で、教室でのスタッフさんによる子どもの指導風景を撮影する。
モデルになる男の子は小学校一年生くらいの、いわゆる「落ち着きのない子」である。
しかしそれがとくに問題なのではなく、その子の性格に思えてしまうのは、僕にADHDについて知らないせいかもしれない。
スタッフさんは辛抱強く宿題のプリントをさせるが、子どもはすぐに飽きて動き回る。それを追いかけて一緒に遊んだり。
撮影の最後に、男の子と彼の兄弟(三兄弟だった)の写真を撮ることになった。
母親は「じっとしてないので無理ですよ」とはじめから諦めてるようであったが、僕は撮ります。
場所は教室の駐車場の一角。三人の子どもを並べて1分で撮る。
彼らと一緒に遊べる時間があったら、もうちょっと撮れたかな。どうかな。
撮影終わって駅まで歩いて戻る。
来るときは青空だったのに、東から灰色の雲がゆっくりと空を覆い始めている。ときおり重低音のドラムのような雷が低く鳴り響く。
撮影場所近くのスーパーで夜ごはんの買物しようと思っていたが、雨が降り出さないうちに電車に乗ろう。
北鉄浅野川線は30分に一本である。
知らない町を歩くのは楽しい。 田んぼを埋めて作られた住宅地。ほとんどの家の外構は車庫であり庭のある家は見当たらない。昔の一戸建てには庭がしつらえてあったと思うのだが、庭にお金をかける人はいないらしい。そこを抜けると芋畑が広がる。「こかす」って方言ですかね。