山陽本線笠岡駅 17:21

 
 

 
ノウゼンカズラの鮮やかなオレンジ色は夏だ。
 
ぽってりとした花びらにはたいてい黒い蟻が動き回っていて、湿度の高い空気をより重たくしている。
 
 
 
ニューボーンフォトを撮るために伺ったママのご実家には、パパのご両親も岡山の蒜山から来ていた。
 
今日初めて孫に合うのだろう。赤ちゃんを撮る様子を部屋の隅っこから見ている。
 
生まれて3週間目の赤ちゃんは少しぐずったものの、おおむね機嫌よく寝てくれて、予定通りのカットを撮り終えた。 
  
 
 

撮影終わって駅まで3kmほど歩いて戻る。
 
笠岡の町は、駅前の旧市街と東側に作られた新市街でできている。
 
新市街といっても昭和時代に区画整備されたもので、半世紀ほど経つのではなかろうか。
   
国道沿いの歯科医院は庇が大きく張り出したタイル貼りの建物。看板にステンドグラスを使っていておしゃれだ。

こんなささいな発見をしながら歩くのは楽しい。 
 
今日も撮影したお客さんには「駅まで送りましょうか」と言われたけど、僕はやっぱり歩きたい。

 

朝の猫。
 


笠岡駅の東側には小さな切り通しがある。


見えにくいけど家紋入りのガラス窓。
 

笠岡市一番町の市営住宅。勝手に建て増しされてる。
 









1960〜70年代に建てられたと思われる歯科医院。
 

ステンドグラスの看板がおしゃれだ。作った当時はお金があったんだなあと思う。







笠岡旧市街の商店街。昔はもっと雰囲気があった。



ショーウィンドウで埃をかぶっているカメラたち。



明治から昭和初期までは栄えていたのだろうと思う。