撮影場所には島鉄の駅から歩いていこうと思っていた。
撮影場所には島鉄の駅から歩いていこうと思っていた。
ところが長崎県営バスのサイトで時刻表を調べてみたら、ちょうどいい時間帯の便があった。これ幸いと諫早駅前のバスターミナルに向かう。一日に2本しかない路線だった。
県営諫早バスターミナル。
来年秋に新幹線が開通するのに合わせて、バスターミナルは移転される。
したがって、鉄筋コンクリート2階建ての、昭和レトロな現ターミナルはもうすぐ見納めだ。
歩道橋からビルに入る入口を示す矢印看板のフォントがもう懐かしい。
狭い階段を降りると蛍光灯に照らされた薄暗い待合室。
丸いプラスチックのベンチが並び、乗客は緑のドアを空けてバスに乗り降りする。
混雑はしていないが、バスの乗客は次々にやってくる。
切符販売の窓口には、やや年季の入った制服の女性たちが座っている。行先を尋ねると親切に乗場を答えてくれる。
ゆるく雑多な雰囲気。
バスターミナルはこうでなくてはならない。
硬いベンチに座っていると不思議に落ち着く。
結局、目的のバスに乗るまで3時間飽きずにそこで過ごした。