尾道 18:11
データを整理して、デスクトップの画面が少しすっきりした。
やらなければいけない仕事がまだいろいろあるけど、ぼちぼち片付けていこう。
ひさしぶりに絵本を買った。
杉田比呂美さんの「みちとなつ」(福音館書店)。
まったく見知らぬ二人の女の子が、ある日引かれ合うように出会うという話。
本では出会ったところで終わってしまうが、これ、絶対続きがあるんじゃないか、そんな期待をしてしまう。
僕の個人的な話。
田んぼの中を走る電車に乗っていると、遠くで一生懸命自転車を漕いでいる高校生や、犬の散歩しているおばさんが見えたりする。
僕はその人たちを見ているのだが、向こうは僕に気づかない(当たりまえだ)。
その見知らぬ人と、僕との関係について考える。
それはもうまったくの無関係なんだけど、まったくの無関係ではないように思えないか。
静かーに考えてみると、胸が軽く締め付けられる。
そんな気持ちになるのを、この本を読んで思い出した。
杉田比呂美さんはその絵もさることながら、人を描くときの視点が好きだ。
もう20年以上前になるけど、書店で「空を見ていた」(河出書房新社)を見つけて吸い込まれるように即買いしたのを覚えている。
それにしても、この物語を写真で撮ってみたいなあ。
みちとなつをやってくれる女の子を探して撮りたい。