くしろバス65美原線愛国電話交換局 12:33
薄曇りだった空はいつしか青空になり、まっさらな陽射しが公園を鮮やかに照らす。
三歳と一歳の姉妹を連れて出たママはしきりに暑いと言うが、尾道から来た僕にとっては乾いた風とともに心地のいい夏の空気である。
北海道に住んでおられると、西日本の湿度の高い暑さというのは耐えられないと思う。
誕生日用のドレスを着た子どもたちは、カメラを持つ僕に緊張しているようである。
お姉ちゃんはなかなかご機嫌が良くならない。
遊びたそうなのだけど、そう簡単に心を許してたまるかという感じがする。
このあたり気質がオンナゴコロというか、複雑だなあと思う。単純な男子とまったく違う。
そんな彼女を笑わせるため、ママにはふだんの倍のテンションでがんばっていただいて感謝です。
子どもと一緒に過ごす時間は長ーーく感じられる。
果てしなく終わりがない日常の一日をこなすだけで大仕事をやってのけるようなもので、写真を撮りながら、どこのお家のママもほんまにすごいと思う。
今日撮った写真が、数年後にそのがんばりの結晶の光るカケラのようなものになってくれたらいいな。
一歳の妹ちゃんは、一升餅ならぬ一升パンを背負って泣きもしない。
背負った後で、お腹が空いてそのパンをもぐもぐ食べる。
僕もお裾分けをいただいた。
味がついていない食パンみたいなパンなのに、ほのかな甘みがある。
北海道のパンはなぜおいしいんだろう。
朝の釧路駅前。 ハトやスズメが人の食べ物のおこぼれを待ってるのはよく見るけど、釧路はカモメなのか。