尾道 18:58
さて飲もうかという宵の口になって、急に窓の向こうが明るくなった。
ミストような雨粒の向こうから夕陽が射して、あたり一面が薄紫色の光に包まれる。それだけで今日はいい日だ。
尾道の市街地から北へ車で10分ほど走り、小さな峠を越えたところに小さなケーキ屋さんができた。明日が開店日だという。
お店のスタッフは仲のいい姉妹。
妹さんがお菓子を作るパティシエで、お姉さんは何をするんですかと尋ねたら、お店のサイトを作って運営するそうだ。通販もするのだろう。
かわいらしい焼き菓子がならぶお店の中と、二人の写真を撮ったところで、お客さん役の家族が来た。
三歳くらいの女の子が寝起きたばかり。イヤイヤを発動させそうになるのをなんとか回避して、笑顔の写真が撮れたのは幸運だった。
お店を始めるのはたいへんだけれど、続けるのはもっとたいへんだ。
地元の人に長く愛されるお店になりますように。
お店はこちら。
パティスリーつむぐ