新千歳空港 17:32
東京へ。
お盆過ぎに北海道に来て気づいたのは、中国人の家族旅行者が7月と比べ少なくなったことである。おそらく9月が進学進級の時期になるためであろう。
僕の学生時代にはまだ「北海道ワイド周遊券」というものがあって、それで一週間くらい道内をうろつく若者が多かった。道内を走る夜行列車もあり、それを宿代わりにしていた。バックパッカーが「カニ族」と呼ばれた1970年代から80年代にかけて、夏の北海道を旅する人はお金のない若者が多かった。
今では子どもは減り、夏の北海道を目指す学生も減った。今では外国人旅行者が席巻している。彼らが使うお金は「カニ族」の数十倍であろう。
時代の変化といえばそれまでだが、変わらないものなどないのだなという寂しさも感じるのである。