朝はこの冬一番の冷え込み。古い木造の家の中は冷蔵庫と同じ温度である。
夕方は雪が降り出し、たちまちうっすらと屋根が白くなった。
毎日家の中で仕事するだけなので、久しぶりに千光寺山に登る。展望台は日没時でふだんなら夕景を眺める人がいるだろうが、今日はさすがに人影がない。一人で遠くの夕焼けを眺めていると、若い声がして高校生カップルが階段を上がってきた。「やべえ!さみい!」「きれいなん?これ(眺望)」「さあ」若い二人の目には明かりの少ない尾道の景色は地味に映るらしい。記念写真なら撮ってあげようかと思っていると、二人は自撮りすることもなく、すぐに降りて行った。