山陽本線尾道駅 16:14





 
 
東京へ。小雪がときおり強く舞う。
歩いていても凍える寒さである。ホームではみな身を硬くして電車を待っている。
 
駅に向かう途中、持光寺の前に土堂小学生の女の子が立っていて「こんにちは」と挨拶する。僕を観光客だと見てか「雪がふってきましたね」と標準語で話す。彼女は僕と並んで歩きながら「私が前住んでた庄原では足がずぼっと雪の中に入るんです」と腰のあたりを手で示した。そして一人で商店街の方へ続く石段を下りて行った。不思議な子である。
広島県北部の山間地庄原は雪景色が広がっていることだろう。
  
広島空港に着くと予約便は「使用機到着遅れのため」出発が1時間半遅れる見込みという。機材ははるばる新千歳から来る。北海道の雪は相当なものであろう。瀬戸内の住人には想像もつかない。今日は急がないので無事に飛んでくれればいい。